和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月25日(水)

全町民に1万円分の商品券 みなべ町が新型コロナ経済対策

 新型コロナウイルス感染症の影響への経済対策として、和歌山県みなべ町は、全町民に町商工会発行の商品券を1人1万円分交付する。また、事業継続緊急応援金として、国の「持続化給付金」の対象にならなかった、今年1~5月期の売上高の減少が前年同月比30%以上、50%未満の事業者に最大20万円給付する。9日の町議会臨時会に補正予算案を提案し、可決された。

 町お買物券配布事業として、商品券を町民1人当たり1万円(千円券を10枚)交付する。予算は1億2570万円。現在、町商工会で購入希望者を募集しているプレミアム商品券と同じものを予定。町商工会加入事業所など400事業所以上で使用できる。7月中には配布する計画にしており、使用期限は配布日から12月31日まで。配布は1万2500人を想定し、各世帯の世帯主宛てに家族人数分を郵送する。

 事業継続支援金として、町はすでに、国の「持続化給付金」への上乗せ支援として、国の対象となった人を対象に、最大で法人40万円、個人事業者20万円を支給することとし、申請を受け付けている。

 国の持続化給付金は、売り上げが前年同月比50%以上減少している中堅・中小企業、小規模事業者を対象にしているが、加えて今回、売り上げ減少が前年同月比30%以上、50%未満の人も対象に法人、個人事業者とも最大20万円給付することとした。予算は6千万円。

 対象は町内に住民登録がある個人事業者、または町内に本店がある法人。農林漁業者を含む。申請には、交付申請書兼請求書と添付書類(確定申告各種書類の控え、売り上げ台帳など)が必要。

 申請書は、町産業課と町商工会に置き、町ホームページからもダウンロードできるようにする。町産業課で郵送で受け付けし、期間は7月1日から9月30日まで。相談がある場合は、事前に町産業課(0739・72・1337)へ予約して訪ねることとする。

 新型コロナの経済対策として、町はこれまでに、町商工会のプレミアム率30%の商品券事業への補助や、商工会青年部が実施する飲食店スタンプラリー事業への補助などもしている。