和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

南高梅の着果数8割以下 みなべ、印南町で調査

 和歌山県のJAや日高振興局などでつくる「日高果樹技術者協議会」は20日、みなべ町や印南町などで18、19日に実施した本年産南高梅の最終の着果状況調査の結果を発表した。主産地である両町の平均着果数は、過去10年の同時期と比べ80%以下の「少」だった。

 調査園はみなべ町109、印南町15、御坊市6、日高川町18の計148園。各園で平均的な木を1本選び、直径2センチの側枝2本で枝先の実の数を調べるとともに、果実の肥大についても調査した。

 100節当たりの着果数を過去10年と比べ、120%以上を「多」、110~119%「やや多」、91~109%「並」、81~90%「やや少」、80%以下「少」とした。

 各地区の状況は、岩代・南部5・1個「並」▽上南部2・5個「少」▽高城2・6個「少」▽清川4・7個「少」▽印南町3・7個「少」となり、主産地の平均は3・4個で「少」と評価した。御坊市と日高川町の平均も3・2個で「少」だった。

 主産地での果実の大きさ(長径)は平均33・3ミリ(過去10年比106%)、重さは平均21グラム(同118%)だった。

 生育は前年と比べ、海岸部で8日程度早く、山間部で4日程度早い(JA紀州気象ロボットによる満開期からの積算温度予測)。園地や木による着果のばらつきが非常に大きいという。