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2024年11月25日(月)

休業要請、大幅解除 和歌山県立校6月再開へ

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は16日、新型コロナウイルス感染拡大防止のために実施していた休業要請について、テーマパークや映画館、屋内プールなど多くの業種で解除した。ただし、安全に営業するための県ガイドライン順守を条件とし、県外からの受け入れは自粛を促す。

 15日に県が対策本部会議を開いて決定した。県への影響が大きい大阪府と措置が異なれば、府県間の移動が発生する恐れがあるため、ほとんどで大阪府と扱いを合わせた。

 接待を伴うキャバレーやスナック、カラオケボックス、性風俗店などは大阪府同様、解除しない。パチンコ店やゲームセンターも大阪府に合わせ、いずれも延べ床面積千平方メートル以下については解除するが、千平方メートル超について要請を継続する。

 一方、テーマパークや遊園地、集会場、文化会館、展示場、体育館、屋内プール、ボウリング場、屋内ゴルフ練習場などは、大阪府は休業要請を続けるが、和歌山県では解除した。

 休業要請の継続業種については5月末までとした上で、22日にあらためて対応を判断する。

 イベントについては、感染防止策を十分取った小規模なものを除き、大規模なものは自粛を求める。

 仁坂吉伸知事は記者会見で「これまでは不要不急の外出は全部やめてほしいと言っていたが、そこまでいう必要はなくなった」と述べた。

 一方で、特に密接を伴う場所への訪問や、県外に遊びに行くこと、県外からの来客受け入れなどは自粛を促す。県をまたぐ通勤や通学についてもテレワークやオンライン授業の活用を促す。県外からの帰省や転勤などで転入した人に対しては、引き続き2週間の自宅待機と県への登録を求める。

■県立校、6月再開予定

 県立学校の臨時休校は予定通り5月末まで継続する。対策本部会議で、宮﨑泉県教育長は「登校日を18日以降に設定していき学校に慣れてもらうなど、6月1日の再開に向けて対応したい。再開後も分散登校を実施するなど、密接を避け、状況を見極めていきたい」と述べた。市町村に対しても5月末まで休校要請を続ける。

 主な県立施設については、図書館は引き続き、当分の間、貸し出しと返却業務に限る。串本町の「南紀熊野ジオパークセンター」や海南市の「自然博物館」は普段、児童生徒の利用が多いため、休校期間の5月末まで閉館する。串本町などにある「青少年の家」は準備が整えば、人数制限するなどして開館する。県警は、運転免許の更新事務を段階的に再開したいとしている。