和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

議員定数そのまま みなべ町議会、住民意向調査踏まえ判断

 みなべ町議会は、議員の定数や報酬について現行(定数14、報酬は月額議長28万円、副議長22万円、議員20万円)を維持することを決めた。昨年度、区長らから検討してはどうかと提案を受け、住民の意向調査の結果を踏まえて判断した。


 町議会は区長を通じて各区で住民の意向を聞いてもらい、議員定数、議員報酬、議会全体の仕事ぶりについて、それぞれ三つの選択肢から記入してもらった。

 その傾向がかなり強い場合は◎、比較的その声が大きい場合は○、意向が分かれる場合は△とし、◎3点、○2点、△1点としてポイント化した。2月に町内3ブロックに分けて議員が出向き、区長の話も聞いた。

 1区を除く33区から回答があり、その結果、定数については「今のままでいい」39点、「減らす方がいい」34点、「増やす方がいい」0点。報酬については「今のままでいい」50点、「下げる方がいい」3点、「上げる方がいい」27点。仕事ぶりについては「それなりにやれているのではないか」32点、「どちらともいえない」34点、「あまりやれているように思えない」3点だった。

 町議会は意向調査の後、全員協議会を3回開き、検討した。最終的に、秋の選挙は現行の定数で行い、次期の議員報酬も今のままとすることにした。定数を減らす方がいいという回答については、議員報酬を上げた上で定数を減らす方がいいという意見が多かったこともあり、現行維持の判断に至ったという。

 ただ、次期4年の中頃をめどに改めて幅広く調査し、対応を検討することとして、次期議員に申し送る。

 下村勤議長は「仕事ぶりで、どちらともいえないという回答が高かったのは、議員がどんな仕事をしているか住民に見えておらず、議会として広報活動が弱いことが出た。今回はスケジュール的に急いで調査することとなったが、改選後には各種団体と協議するなど、もう少し深く住民意見を確認できるよう申し送りする」と語った。