和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月20日(金)

すさみ串本道路の雨嶋トンネル貫通

7日に貫通する雨嶋トンネル(和歌山県串本町和深で)
7日に貫通する雨嶋トンネル(和歌山県串本町和深で)
地図・雨嶋トンネル
地図・雨嶋トンネル
 国土交通省がすさみ町江住―串本町サンゴ台間で工事を進めている高速道路「すさみ串本道路」の雨嶋トンネル(仮称=和歌山県串本町和深)が7日に貫通する。すさみ串本道路には計16本のトンネルが掘られる予定だが、初の貫通となる。

 国交省紀南河川国道事務所によると、雨嶋トンネルは延長225メートル、幅員12メートル(2車線)。掘削工事は昨年12月から着手していた。7日に貫通を記念した式典を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止にした。

 すさみ串本道路は「災害時の交通確保」「救急医療活動の支援」「広域周遊観光の支援」などを目的に2014年に事業化された。すさみ町江住のすさみ南インターチェンジ(IC)から串本町和深の和深IC(仮称)を経て、串本町サンゴ台の串本IC(同)までの19・2キロを結ぶ。用地は9割以上が取得済みとなっている。開通時期は未定。

 国の2020年度予算が成立したことを受け、国交省は3月31日、すさみ串本道路事業に98億円を計上している。