和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

ずらり100種、木の標本 龍神村の道の駅「木族館」

1本ずつ木の名前などを書いた標本コーナー(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
1本ずつ木の名前などを書いた標本コーナー(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
 和歌山県田辺市龍神村龍神の道の駅「ウッディプラザ木族館」は、広葉樹や針葉樹など約100種類の木を長さ30センチ前後に切ったものを並べ、標本として鑑賞できるようにしている。道の駅の担当者は「木の博物館として自由に見て触れてほしい」と話している。

 木族館によると、木の標本は龍神村小又川にある市所有の宿泊施設「林業開発センター深山荘」に保管されていた。深山荘が昨年から休館になったことから、龍神村森林組合が所有していた木の標本を、同組合が指定管理者として運営する木族館に引き継いだという。

 木族館では、この標本を正面玄関左手の木工品などを展示販売している「ウッドクラフトの部屋」に設置。壁際の2カ所に棚を設けて3段に分けて展示している。

 標本には、それぞれの木の名前と用途などの説明を書いている。

 スギ、ヒノキなどの常緑針葉樹は建築材として利用されること、モッコクは庭木としての用途があること、ボウダラは和名がカラスザンショウだということ、チョウメンは和名が「えごの木」で和傘の材料として用いられることなども書き添えている。