和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

冬季休業終え営業再開 龍神村の道の駅と温泉施設

商品を並べて開店に備える従業員(1日、田辺市龍神村龍神で)
商品を並べて開店に備える従業員(1日、田辺市龍神村龍神で)
温泉を沸かし、営業再開の準備を整える(田辺市龍神村丹生ノ川で)
温泉を沸かし、営業再開の準備を整える(田辺市龍神村丹生ノ川で)
 田辺市龍神村龍神にある道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」と、龍神村丹生ノ川にある温泉施設「丹生ヤマセミ温泉館」が1日、冬季休業を終え営業を再開させた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中での再開に、各施設は対策を十分にして営業に備えており、来訪を呼び掛けている。

感染防止に努める
ごまさんスカイタワー

 ごまさんスカイタワーは、龍神村と高野山を結ぶ高野龍神スカイライン沿いにあるが、凍結や積雪があり通行量も少ないことなどから、例年12月1日~3月31日は休業している。

 展望塔と地元産品を中心に販売する店舗、食事ができるカフェ&レストラン「てんくう」がある。

 展望塔は高さ33メートルあり、入場料は小学生以上300円。エレベーターで最頂部の展望ルームに行くと、晴れた日は遠く四国まで見渡せ、施設の目玉となっている。

 冬季休業中は、老朽化のため塔の屋根の一部を修繕したり、店舗から塔に至る中庭を整備したりした。店舗前の玄関をバリアフリー化して、車いすでも利用しやすいように改修した。

 コロナ対策として、スタッフがマスクを着用し、利用者向けにアルコール消毒液を玄関入り口に置いた。施設内はこまめにアルコール消毒をし、展望塔でも定期的な換気に努めるという。

 道の駅の担当者は「近年は、山登りをする人や自転車に乗ってくる人の利用が増えている。新型コロナの感染防止に努め、田辺市の玄関口の道の駅として観光情報などを発信して、訪れた人が気持ちが良いように精いっぱい対応したい」と話している。

 11月末までは無休だが、荒天時は休業する場合がある。営業時間は平日が午前9時半~午後5時、土日曜・祝日は午前9時~午後5時。レストランは午前11時~午後3時。問い合わせは電話0739・79・0622へ。


 護摩壇山周辺にある「護摩壇山森林公園」の総合案内所は2日から開園する。同公園も冬季は休園しており、例年だと1日から再開するが、この日は閉園日の水曜に当たるので休んだ。

 総合案内所によると、毎年5月中旬には新緑の季節となり、シャクナゲやゴヨウツツジが咲く。温暖化の影響で開花は早まるとみている。

 公園内には遊歩道があり、すでに3月中にトレッキングを楽しむ家族連れがいたという。新型コロナの感染拡大を受けて、気晴らしに散策に訪れる利用客もあるとみている。

 開園時間は午前9時半~午後4時。問い合わせは案内所(0739・79・0667)へ。

備品も消毒
丹生ヤマセミ温泉館

 奈良県十津川村に近い奥地にある丹生ヤマセミ温泉館は毎年、11月1日~3月31日を休業としている。京阪神方面からの利用も多い。新型コロナ対策として、利用客には出入り口で消毒液の利用を呼び掛ける。

 一方、スタッフは施設内の消毒をする。脱衣所に置いている籠といった、人が触れやすい所を重点的に消毒するといい、このほど業務用のスプレー入り消毒液を購入した。

 温泉館は森林公園丹生ヤマセミの郷にあり、敷地内にあるキャンプ場とコテージも同時に営業を再開する。

 キャンプ場(18区画)は例年この時期、ゴールデンウイークの予約がいっぱいになる。今季は5月2~4日は7割が埋まっている状況で、新型コロナの影響はそれほど感じられないという。屋外であることや利用客同士が共有する備品があまりないことなどから、特別な対策は取らないという。

 一方、コテージは6人部屋が6棟、4人部屋が1棟の計7棟あり、状況に応じて利用がある都度消毒をするなど対策をする。

 施設は地元住民でつくる殿原ニュー泉会(深瀬武文会長)が指定管理者となり運営している。営業日は基本的に管理人1人で店番をしているが、消毒などに手間が掛かる場合、清掃の人手を増やすことも考えているという。

 管理人の松本努さん(62)は「感染拡大を防止し安心して利用してもらえるよう、できるだけのことはするつもり。キャンプ場は例年通りに予約が入り始めている。必要に応じて対応していきたい」と話している。

 温泉館の料金は大人(中学生以上)800円、小学生400円、幼児は無料。営業時間は午前11時~午後8時、火曜定休。

 温泉館とキャンプ場の問い合わせは丹生ヤマセミ温泉館(0739・78・2616)へ。