和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

紀南の渓流にキイハナネコノメ咲く

岩の隙間から伸び、群生して花を咲かすキイハナネコノメ(和歌山県紀南地方の山中で)
岩の隙間から伸び、群生して花を咲かすキイハナネコノメ(和歌山県紀南地方の山中で)
 和歌山県紀南地方の渓流で、絶滅危惧植物のキイハナネコノメ(ユキノシタ科)が小さなかわいらしい花を咲かせている。

 谷川の水しぶきがかかるような岩の隙間に自生する。早春の頃、小さな緑色の葉をびっしりとつけ、3~5月ごろ、花柄の先に白い花を咲かせる。花びらはなく、白い部分は萼片(がくへん)で、雄しべの葯(やく)が赤色で美しい。

 キイハナネコノメは紀伊半島固有種で、県のレッドデータブックでは絶滅危惧2類に分類されている。