和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

橋本町議が出馬表明 6月の古座川町長選

記者会見で出馬を表明する橋本尚視氏(13日、和歌山県古座川町高池で)
記者会見で出馬を表明する橋本尚視氏(13日、和歌山県古座川町高池で)
 任期満了(6月14日)に伴う和歌山県の古座川町長選(6月2日告示、7日投開票)に向け、同町の町議、橋本尚視氏(68)=古座川町高池=が13日、無所属で立候補すると表明した。

 橋本氏は同町高池上部集会所で記者会見し、町の補助金の不適切受給など、さまざまな問題の処理方法や報告の遅さに疑問を持つようになり「今変えていかねばならない」と1月末に立候補を決意したと述べ「明るく元気な町にしたい」と意気込みを語った。

 公約としては、森林環境の改善▽防災時の連絡体制の構築▽道路環境の整備▽河川の整備▽福祉の充実▽定住促進に向けた取り組み―の六つを掲げている。山や川の整備を進めて雇用、防災、観光につなげることや、住環境を整えて集落を維持していくことなどを目指すと述べた。

 会見に同席した後援会の角達之会長(82)は、橋本氏の決断力と行動力を評価。木下淳幹事長(68)は「何とかして町の信用を取り戻してもらいたい」、奧根公平顧問(87)は「一生懸命応援したい」とエールを送った。

 橋本氏は大阪商業大学卒業後、1974年に同町職員に採用。2012年に町職員を定年退職し、16年に町議に初当選し1期目。町議は今月末に辞職する。元古座川漁協組合長。

 町長選には現職の西前啓市氏(71)が、再選を目指し近く立候補を表明する見込み。