和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

決戦へ事務所開き 白浜町長選、出馬表明の3氏後援会

井澗誠氏
井澗誠氏
玉置公良氏
玉置公良氏
大江康弘氏
大江康弘氏
 任期満了に伴う白浜町長選(4月26日投開票)に出馬を表明している現職の井澗誠氏(65)、元衆院議員の玉置公良氏(65)、元参院議員の大江康弘氏(66)の各後援会は町内に事務所を開設し、臨戦態勢を整えた。約3カ月後の「決戦」に向け、支持拡大の動きが活発になる。

追い風に乗る
井澗氏

 後援会は1日、同町寒サ浦に事務所を開設した。井澗氏は「白浜には今、大きな追い風が吹いている。次の時代に向け、新たなまちづくりにまい進したい」と述べた。

 旧日置川町や椿地域の活性化にも力を入れたいとして「人口減少はあるが、観光客や交流人口、関係人口を増やしていく」と語った。

 来賓として出席した県町村会長を務める小谷芳正みなべ町長は「梅の木は植えてから8年ほどで実をつける。8年の木を植え替えるようなことはしないでほしい」と2期目の井澗氏を推した。仁坂吉伸知事の後援会幹部や周辺町の町長らも出席した。

主役は町民
玉置氏

 後援会の事務所開きは1月26日、同町堅田であった。玉置氏は町民が主役のまちづくりを掲げ「これまでは、国の補助金頼りで自立できていなかった。成功しているまちは、町民のアイデアに行政が寄り添っている。そんなまちをつくる」と語った。

 政治家には時代の先を見る発想力と実現力が必要だとも主張。「白浜には自然や世界遺産など宝がたくさんある。あらゆる分野で白浜モデルをつくり、世界に発信したい」と強調した。

 政党や団体にとらわれない無所属の「町民党」をアピールしており、応援弁士は一般の支持者が務めた。

人脈と経験生かす
大江氏

 後援会は1月25日、同町羽衣に事務所を開いた。大江氏は町の現状について「各地域の連帯意識が失われている。やるべき立場の人がしっかりやらないからだ」と指摘した上で「あれもこれも、という時代ではない。あれかこれか、私はしっかり決める。政治の現場を歩いてきて積み上げた人脈、経験のすべてを傾けて頑張っていく」と語った。

 来賓として出席した九度山町の岡本章町長は「大江さんとタッグを組んで和歌山県を変えていきたい」とあいさつ。白浜温泉旅館協同組合の沼田久博理事長は「町民が幸せになるような活動をお願いしたい」と語った。


 自民党県連は白浜町長選について、現職の井澗誠氏の推薦を決めた。