和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

ほのかな明かり楽しむ 龍神温泉郷で観燈祭

観燈祭が始まり、灯籠で照らし出されている宿泊施設(和歌山県田辺市龍神村で)
観燈祭が始まり、灯籠で照らし出されている宿泊施設(和歌山県田辺市龍神村で)
イベントが予定されていた温泉寺もライトアップされている
イベントが予定されていた温泉寺もライトアップされている
 和歌山県田辺市龍神村で6日、灯籠で龍神温泉郷を彩る「2020令和最初の観燈祭」が始まった。温泉街と周辺が趣のある風情で包まれている。

 閑散期に観光の目玉をつくり、宿泊客らを呼び込もうと開いている恒例のイベント。龍神村内の宿泊施設や商店の玄関先に、灯籠を並べる。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人が集まる企画は中止になった。恒例だった温泉を使った特設の足湯、モデルを用いた撮影会はなくなった。

 温泉街の宿泊施設などがほのかな明かりで照らし出され、宿泊客らがその光景を楽しんでいる。

 灯籠およそ300個を並べるイベントが中止となった温泉寺(龍神村龍神)も照明でライトアップされており、辺りが幻想的な雰囲気に包まれている。

 龍神観光協会事務局によると、新型コロナウイルスの影響で、各宿泊施設の予約は平年同時期に比べて低調で、キャンセルも出ている。一方、日帰り入浴客は今のところ比較的影響を受けていないという。

 事務局の担当者は「観燈祭では温泉街の他でも灯籠を設置している所があり、1施設で100個の所もある。企画は縮小しているが、雰囲気を楽しんでもらいたい」と話している。

 開期は15日まで。灯籠の点灯時間は午後6時~9時。荒天の場合など実施しない日もある。

 観燈祭の開催期間中、灯籠を設置している各施設で、観燈祭に関するアンケート用紙を配布している。答えた人の中から抽選でプレゼントを贈る。



 フォトコンテストもあり、観燈祭の風景を撮影した作品が対象。応募用紙は、県内の各自治体の観光協会で配布している他、龍神観光協会のホームページからダウンロードすることもできる。応募の締め切りは23日(必着)。

 イベントの問い合わせは龍神観光協会(0739・78・2222)へ。