白浜で作品展「他者の気配」
和歌山県白浜町の「ホテル川久」館内の私設美術館「川久ミュージアム」で、芸術家・渡邊慎二郎さん(29)の作品展「他者の気配」が開かれている。植物と人間のコミュニケーションがテーマ。映像と音を通じ、自然の中に潜む気配を感じ、対話する空間をつくり出しているという。5月11日まで。
渡邊さんは植物をはじめとする自然に自身を投影して、作品を制作する。今回は白浜町に滞在し、番所山や海岸、岸壁群などに足を運んだ。作品展は現代アートのイベントなどを手がける紀南アートウイークが企画した。
番所山で撮影した作品は、植物の映像と自然が奏でる音との融合が見どころ。植物に特殊なマイクを付けて、枝がきしむ音や葉同士がすれる音の波形を採取し、音楽に変換している。
夜の山を長時間露光で撮影した写真は、植物や鉱物の気配を感じられるように部屋を暗くしてペンライトを手に鑑賞する。天井の高いホールでは、打ち寄せる波の音と楽器演奏を融合した「音楽」を体感できる。
渡邊さんは「温暖な白浜は南国の華やかな植物とウバメガシのように伝統的な生活と結び付いた植物が混在しており、魅力的。作品を通じ、身近にあるいろいろな気配に気付き、互いに作用し合って生きていることを感じてもらえればうれしい」と話している。
川久ミュージアムは入場料千円。白浜町民と障害者手帳所持者は無料。
渡邊さんは植物をはじめとする自然に自身を投影して、作品を制作する。今回は白浜町に滞在し、番所山や海岸、岸壁群などに足を運んだ。作品展は現代アートのイベントなどを手がける紀南アートウイークが企画した。
番所山で撮影した作品は、植物の映像と自然が奏でる音との融合が見どころ。植物に特殊なマイクを付けて、枝がきしむ音や葉同士がすれる音の波形を採取し、音楽に変換している。
夜の山を長時間露光で撮影した写真は、植物や鉱物の気配を感じられるように部屋を暗くしてペンライトを手に鑑賞する。天井の高いホールでは、打ち寄せる波の音と楽器演奏を融合した「音楽」を体感できる。
渡邊さんは「温暖な白浜は南国の華やかな植物とウバメガシのように伝統的な生活と結び付いた植物が混在しており、魅力的。作品を通じ、身近にあるいろいろな気配に気付き、互いに作用し合って生きていることを感じてもらえればうれしい」と話している。
川久ミュージアムは入場料千円。白浜町民と障害者手帳所持者は無料。
