和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年12月19日(金)

プロレスで地域おこし 町在住の鈴木さん出場、6月、和歌山県古座川で興行

古座川大会の告知ポスターを持ちポーズを決めるジャイアン貴裕さん(左)と崔領二代表=和歌山県古座川町月野瀬で
古座川大会の告知ポスターを持ちポーズを決めるジャイアン貴裕さん(左)と崔領二代表=和歌山県古座川町月野瀬で
 和歌山県古座川町高池の町民体育館で6月8日午後1時から、「ランズエンドプロレスリング~古座川大会~」が開かれる。町内在住の「ジャイアン貴裕」(本名・鈴木貴裕)さん(38)も出場する。「お年寄りはもちろん、子どもたちに楽しんでもらいたい。目で感じて刺激を受けてほしい」と語った。


 町観光協会が主催、東京都や大阪府を拠点とする「ランズエンドプロレスリング」(崔領二代表)が運営。人口減少が加速する同町で、世代を超えて盛り上がるイベントを企画し、関係人口を創出する狙いがある。今回は鈴木さんの凱旋(がいせん)興行として開催する。同町でのプロレスの興行は初めてという。

 鈴木さんは千葉県出身で、2017年に古座川町に移住。現在は町観光協会の広報理事や、ジビエ加工施設「山の光工房」(古座川町月野瀬)の施設長を務めている。元総合格闘家という一面もあり、格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」に出場した経験がある。22年に那智勝浦町であった「世界遺産プロレス」に参戦するなど、プロレスラーとしても活動している。


■町長もレスラーで参戦

 興行では、鈴木さんを含め個性豊かな選手19人が全5試合で熱戦を繰り広げる。町のPRのため、大屋一成町長が「マスクレスラー」としてエキシビションマッチに参戦する計画もある。7日はプロレスラーがコスチュームを着用して町内の景勝地を巡る。

 また、興行後には子どもたちを対象にしたプロレス教室や、菓子まきがある。プロレスラーがシカを1匹まるごと食べるというイベントも企画。山の光工房のスタッフがシカの解体ショーをしたり、関係者に鹿肉料理を振る舞ったりしてジビエのおいしさや栄養価の高さ、獣害問題を伝える。

 鈴木さんは「受け入れてくれている古座川の人に見てもらいたい。『古座川でこんなことをしているんだ』ということを知ってもらえるきっかけになればうれしい。プロレスと総合格闘技は似て非なるもので、それぞれに違う面白さがある。それをリング上で伝えたい」と意気込んでいる。

 現在、チケットを発売中でA席(特典付き)は7千円、B席5千円、C席4千円。古座川町民や小学生以下は入場無料。

 チケットの購入方法や興行については町観光協会のホームページで確認できる。


■新必殺技名を募集 ジャイアン貴裕さん

 町観光協会は、ジャイアン貴裕さんの新しい必殺技の名前を募集している。古座川町や狩猟に関係していることが条件で、採用された場合は古座川大会で披露されるほか、プロレスラーとの食事会への招待もある。観光協会のSNSのコメントやDM、メールで30日まで受け付けている。

 問い合わせは町観光協会(0735・70・1275)へ。

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