和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

岩代大梅林1日限り復活 みなべ町、家族連れでにぎわう

観梅イベントを楽しもうと多くの来場者でにぎわった会場(和歌山県みなべ町で)
観梅イベントを楽しもうと多くの来場者でにぎわった会場(和歌山県みなべ町で)
窯焼きピザといった飲食の販売もあった
窯焼きピザといった飲食の販売もあった
 和歌山県みなべ町岩代地域にある休園中の岩代大梅林で15日、地域活性化に取り組む住民グループが「一日限りの岩代大梅林」を開いた。出店やステージイベントを家族連れらが楽しみ、岩代大梅林の復活に期待を膨らませた。

 改植する園地が多いなどの理由から2018年から休園しており、開園は3年ぶり。主催したのは、梅を栽培する還暦の同級生3人で昨年結成した「OJINS(おじんず)」。これまでJR岩代駅での催しやウオークイベントを開催し、今回は第3弾。

 メイン会場となった梅林の駐車場では、窯焼きピザや焼き鳥、焼きそばなどの店が並び、訪れた人たちが少し散り始めた花を楽しみながらおいしそうに頬張った。

 花の苗やミニトマトといった農産物や、南部高校の食と農園科によるオリジナルのパンやクッキー、ケーキの販売もあった。梅干しも並んだ。梅酒などのアルコール類も楽しんでもらいたいと、岩代駅から会場までの無料送迎バスもあった。

 特設ステージが設けられ、地元のグループ「梅舞(プラリズム)」がよさこいの演舞を披露。みなべ町や田辺市などのメンバーでつくる「スマイリング」は楽器演奏を披露した。

 東岩代のパイロット園地に向けて約30分のウオークコースも設けた。スタッフは、梅の枝を利用したつえ約90本を用意。記念品として、来場者が持ち帰った。

 このイベントを足掛かりにに、来シーズンの梅林復活も考えているといい、おじんずの松川哲朗代表(61)は「今回イベントに協力してくれたスタッフの意見を聞きながら、来シーズンの計画の参考にしたい」と話している。