和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月28日(金)
提供:PR TIMES
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「福知山の変」最新作!消えゆく伝統文化「丹波漆(たんばうるし)」を未来へつなぐ――1300年の歴史の危機に現れた継承者。丹波漆の運命を変える変化人が登場

京都府福知山市
◆明智光秀ゆかりの地を変える“変化人”を応援する「福知山の変」シリーズ第9弾!漆掻き職人・山内耕祐さんの挑戦に参加できるふるさと納税新プラン「ウルシの植樹支援」もスタート!

明智光秀ゆかりの地である京都府福知山市は、このまちで挑戦し、まちを変えていく“変化人(へんかびと)”を応援するシティプロモーション企画「福知山の変」の最新作に、一時は消滅の危機にあった京都府指定の無形民俗文化財「丹波の漆かき」の継承に挑む漆掻き職人の山内耕祐さんを迎え、国際森林デーである3月21日に発表します。




「福知山の変」は、広告界で活躍するクリエイターと市役所職員が、まちの礎を築いた明智光秀を超えていくような挑戦を行う人々と共創する、市民参加型のシリーズ企画です。ポスターや新聞全面広告などで福知山の“変化人”たちを広く発信し、挑戦と応援の輪を広げています。

9人目の変化人は、NPO法人丹波漆の理事で漆掻き職人の山内耕祐さん。数少ない国産漆の産地・福知山市夜久野地域で1300年の歴史がある「丹波漆(たんばうるし)」が後継者不在やウルシの木の減少で途絶えかけていることを知り、12年前に移住。当時26年ぶりの職人となりました。本作では、「人と自然の営みを漆でつなげたい」と奮闘する山内さんのストーリーを伝えます。

【課題と展望】
文化庁の方針で2018年度から国宝や重要文化財の保全修理に国産漆が使われることになり、その価値が再認識されています。山内さんの移住前と比べて職人は1人から4人に、ウルシの木は約400本から約1800本に、そしてNPO法人丹波漆は2024年に西日本で初めて国から「日本産漆生産・精製」の保存団体として認定されました。ただウルシの木は約10年の歳月をかけて成木し、ようやく漆液の採取が可能になります。山内さんにとってはまだ挑戦の道半ばで、達成度は「25%程度」。山内さんが思い描く未来――丹波漆を伝統文化として再生するだけでなく、里山環境の保全や移住者増加などの地域活性化に貢献するためにも、めざす原木の本数は現在の約1800本から3000本、漆生産量は現在の約8kgから60kgへの増加です。そこで、丹波漆の未来をつくる一員になれるふるさと納税新プラン「ウルシの植樹支援」もスタート。発表にあわせてNPO法人丹波漆の植栽地にて、山内さんがウルシの苗木を植える「福知山の変 記念植樹」も行いました。

ウルシ植栽地にて

「福知山の変」記念植樹

モチーフは「漆でつなぐ、人と自然」
「福知山の変」ビジュアルの上部は、変化人の頭の中を表しています。今回は、山内さんが約10年前に漆掻き職人になったばかりの時に植樹し、年月をかけて育成した「ウルシの木」がモチーフとして登場します。木には、漆液を採取するために山内さんが実際に掻いた傷が入っています。さらに、シャツは漆液採取後のウルシの木を材料に、地域にある「やくの木と漆の館」が染色したものです。「漆」を通した人と自然のつながりを象徴するビジュアルとなっています。
「福知山の変」その九
「人と自然の営みを漆でつなげたい」

ウルシの木に傷をつけ、樹液を掻きとることで得られる漆。
かつては盛んだった福知山市夜久野地域の丹波漆だが、時代とともにその産業は衰退していった。
そんな中、山内耕祐さん(37)は2013年に漆掻きを志し夜久野に移住。
「価値のある仕事なのに消えてしまうなら、自分がやろう」と決意した。
機能でいえば石油系樹脂などに代替される漆。
しかし、山内さんは漆から生まれる人と自然の営みそのものにつづける意味があると考えた。
「漆があることで人と山のつながりを生み、里山の保全にもつながる。地域資源のひとつとして活用していければ」
夜久野の漆を再生させるには、まずウルシの木を増やさなければいけない。
土壌との相性や生産性を高める生育法など、まだわからないことも多く、試行錯誤を重ねている。
「ウルシは成木するまで約10年。正解がわかるのに10年かかります」
最近、ようやく答え合わせがはじまった。
未知の課題と格闘する山内さんが夜久野の未来を切り開く。


山内耕祐
(漆掻き/NPO法人丹波漆 理事)


漆染め協力:やくの木と漆の館
変化人プロフィール&コメント
山内耕祐さん【漆掻き/NPO法人丹波漆 理事】
やまうち こうすけ|京都府城陽市出身、福知山市在住。学生時代に漆工芸を学ぶなかで、原料としての漆に興味を持ち、数少ない国産漆の産地・福知山市夜久野地域に赴く。そこで「丹波漆」が後継者不在やウルシの木の減少で消滅の危機に瀕していることを知り、2013年に卒業と同時に移住。当時26年ぶりの「丹波漆」の漆掻き職人となる。京都府の無形民俗文化財に指定されている「丹波の漆かき」の技術を継承し、ウルシの木の植栽・育成の計画・実施、また後継者の育成など幅広い活動を行っている。2024年、山内さんが理事を務めるNPO法人丹波漆は、国から西日本初の選定保存技術「日本産漆生産・精製」の保存団体として認定された。

▼山内耕祐さんコメント
「福知山の変」に取り上げて頂くにあたり、改めて自身の活動を振り返りました。漆掻きの親方をはじめ、共感し協力を頂いた多くの方々のおかげで、12年間活動を継続することができました。一方で丹波漆の再生という目標に対し、私の取り組みはまだまだ道半ばで、現在の達成度は25%程度だと感じています。自分で掻くウルシを自分で育てるという一心で植栽を増やしてきましたが、次世代の後継者達が掻き続ける為にはまだまだ原木が足りません。また、漆掻きの文化を本当に持続させるには、地域の方々にとって漆が此処に在って良かったと、もっと思える様なあり方の模索が必要と考えています。漆生産を通じて里地里山環境の保全に寄与する事や、漆をきっかけに移住者が増える事などが、その一つと考えます。
丹波の漆掻きが地域の人達と自然の中に根付き、共に豊かに持続する未来を目指し今後も活動したいと思います。
ふるさと納税で、丹波漆の未来を育てませんか? 新プランがスタート
後継者不足や、後継者が技術を実践するウルシの木の不足。
厳しい現状を変えようと挑戦する山内さんら丹波漆の漆掻き職人を支えるために、福知山市のふるさと納税に新たな支援プランが誕生しました。



○あなたのウルシの木を植えます
「自分の寄附により植えられたウルシの木が、10年後、日本の文化財修復に貢献する」-- そんな特別な体験をしませんか?
寄附をすると、NPO法人丹波漆の職人が、寄附者に代わってウルシの苗を植樹して、約10年間育成します。
苗木はあなたの木として、記念に名前を付けることができ、植樹証明書が届きます。
ご希望があれば植栽地の見学にもご案内!
その後、約10年をかけて成長した木から採取する丹波漆は、文化財修復など日本の伝統文化を未来へつなぐために使用されます。

・【思いやり型返礼品】 ウルシの木の植樹・苗木1本 (寄附額220,000円)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/26201/6513338
・【思いやり型返礼品】 ウルシの木の植樹・苗木2本 (寄附額400,000円)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/26201/6513339





○未来の漆職人を育てる支援「個人賛助会員」
いただいた寄附は、ウルシ植栽地の管理や、漆掻き職人の後継者育成などNPO法人丹波漆の活動に使用されます。
年2回の会報とウルシ苗植樹祭「うえるかむまつり」の先行案内をお送りするほか、ふるさと納税特別プランとして「丹波の漆かき」DVDをお届けします。
あなたの寄附が、未来の漆職人を育て、伝統文化を守る力になります。

・個人賛助会員・1年間 ふるさと納税プラン (寄附額67,000円)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/26201/6513340



福知山市noteで、丹波漆のストーリーを公開
京都府北西部に位置する福知山市の夜久野地域は、日本有数の漆の産地であり、高品質な「丹波漆」を産出して日本の伝統工芸を支えてきました。明治時代、夜久野にはおよそ500人の漆掻き職人がいたと言われ、その貴重な技術を継承しているのが「丹波の漆かき」であり、京都府の無形民俗文化財に指定されています。しかし近年、職人の減少やウルシの木の不足により、その存続が危ぶまれています。

NPO法人丹波漆は、夜久野で漆の植栽・管理・漆掻き技術の継承に取り組みながら、地域の人々や学生たちとともに漆文化を守るべく、活動しています。漆掻き職人でありNPO法人丹波漆の活動も担う理事長の高橋治子さんと、理事の山内耕祐さんにお話を伺い、福知山市の公式noteにて公開しました。
https://fukuchiyama-city.note.jp/n/nb6d7fcd31249



今後の展開
▼福知山の変
○ポスター掲出(順次) 福知山城天守閣/JR福知山駅コンコース北口ビジョン/福知山市立図書館中央館/市民交流プラザふくちやま1Fビジョン/福知山市役所/市内各所など ※B2ポスター掲出先募集
○地元新聞(両丹日日新聞)への全面広告(3月21日付)


▼丹波漆
○2025年大阪・関西万博の「関西パビリオン」京都ゾーンに出展予定(2025年7月)

「福知山の変」これまでのシリーズ
「福知山の変」とは



福知山市のシティプロモーション企画「福知山の変」は、このまちで挑戦し、まちを変えていく“変化人(へんかびと)”を応援する、市民参加型のシリーズです。挑戦の輪と、それを応援する輪を広げることを目的としています。
変化人と広告界で活躍するクリエイター、市役所職員がビジュアルを共創し、ポスターや新聞全面広告、イベントなどで多様な変化人たちを広く紹介しています。
大河ドラマで注目を集めた地元ゆかりの戦国武将・明智光秀から受け継ぐ「まちづくりへの挑戦心=光秀マインド」がテーマの「光秀マインドプロジェクト」Vol.3ならびに市制85周年記念企画として、光秀そっくりさん公募の後、2022年6月2日(本能寺の変から440年)から始動。ステートメントとなる「福知山の変、始まる。」篇と、これまでに9人の変化人を紹介しています。成人の日に合わせた企画「はたち特別篇」、夜の図書館や廃校リノベーション施設を活用したイベント、グッズやふるさと納税などにも展開しています。
■「福知山の変、始まる。」篇 (2022年)
明智光秀そっくりさんコンテストグランプリ 秋山蒼さん 【福知山公立大学4年生】*当時

■その壱 「持続可能な音楽との出会いを創りたい」 (2022年)
吉田佐和子さん 【クラリネット奏者/起業家】*当時。現在は演奏活動を休業し、起業家に専念。

■その弐 「福知山出身を誇りに思えるまちにしたい」 (2022年)
岩城四知さん 【SomAbito代表/キャンプライフクリエイター】

■その参 「“役に立ちたい”が“やりたい”につながる」 (2023年)
佐々井飛矢文さん 【第七代大江山鬼そば屋 共同店長】

■その四 「ヒト・モノ・コトをつないで農業をもっと元気にしたい」 (2023年)
小林加奈子さん 【小林ふぁ~む代表】

■その五 「毛原を千年つづく里にしたい」 (2023年)
水口一也さん 【毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト代表】

■その六 「六人部で生まれたお酒を届けたい」 (2024年)
今川純さん 【東和酒造11代目杜氏】 

■その七「スポーツを通じて福知山を夢と応援があふれるまちにしたい」(2024年)
片野翔大さん 【一般社団法人福知山ユナイテッド代表】

■その八「全ての人が“混ぜこぜ”になって尊重しあえる世界に」(2024年)
ジョセフィン・タニグチさん 【多文化コミュニティ・オーガナイザー】

■その九「人と自然の営みを漆でつなげたい」(2025年)
山内耕祐さん 【漆掻き/NPO法人丹波漆 理事】*今作
(*2025年3月21日、国際森林デーに発表)

※このほか、福知山市ではたちを迎えた皆さんを迎えて
「はたち特別篇『祝!はたち』」を2025年1月13日、成人の日に発表

【福知山の変HP】https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/hen.html

「福知山の変」 クリエイティブスタッフ
「福知山の変」その九 スタッフクレジット
CD・C:佐藤舞葉 AD:古谷萌 撮影:吉良恭蔵 D:吉田由梨 撮影技術:岡本憲一 レタッチャー:桜井素直 漆染め協力:やくの木と漆の館
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