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2025年03月30日(日)

【動画】健やかに育って ペンギン赤ちゃん誕生、和歌山県白浜

キングペンギンの赤ちゃん(和歌山県白浜町で)
キングペンギンの赤ちゃん(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、キングペンギンの赤ちゃんの誕生シーズンを迎えている。2月28日までに5羽が誕生した。

 園では、国内の飼育施設で最多の約100羽のキングペンギンが暮らしている。遺伝的多様性を維持することを目的に自然繁殖、人工繁殖ともに積極的に取り組んでいる。

 園によると、誕生した赤ちゃんのうち4羽は現在、非公開施設「ペンギンベース」で人工飼育している。1羽は生後2日目に死んだ。いずれも体重は約200グラムで、性別は不明。

 ペンギンの赤ちゃんは、親鳥が吐き出す、胃の中で消化された魚などを食べる。人工飼育では、ニシン、オキアミ、生クリーム、水をミキサーで流動食状にしたものを注射器に入れ、ゴムチューブを通して与えている。

 キングペンギンは成長すると体長は85~95センチになり、全18種のペンギンの中で2番目に体が大きい。胸元や頭部に色鮮やかな黄色い模様が入ることから「世界で最も美しいペンギン」といわれている。赤ちゃんは全身灰色がかった茶色の羽で覆われている。

 飼育スタッフの安達那央子さんは「毎年この時期は気苦労も多いが、うれしいことも多い。赤ちゃんたちには病気をせず、健やかに育っていってほしい」と話している。