和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月14日(金)

1月の倒産11件 和歌山県内、負債総額6億8100万円

東京商工リサーチ和歌山支店が入るビル
東京商工リサーチ和歌山支店が入るビル
 東京商工リサーチ和歌山支店は、1月の和歌山県内倒産状況(負債額1千万円以上)をまとめた。倒産件数は2桁の11件と多く、負債総額も6億8100万円で、昨年1月や前月と比べて増加した。紀南関係では新宮市の自動車販売業と那智勝浦町の保守点検業が倒産した。

 同支店によると、倒産件数は昨年1月や前月に比べ、いずれも5件多かった。

 負債総額は、倒産件数が増えただけでなく、負債1億円以上の倒産が3件発生したことで、昨年1月より4億4600万円、前月より4億8千万円多くなった。

 倒産は市町村別には和歌山市が8件、岩出市と新宮市、那智勝浦町が各1件。産業別にはサービス業他が4件、製造業と卸売業が各2件、農業と建設業、小売業が各1件。新型コロナウイルス関連による倒産は2件あった。

 同支店は「人手不足や物価高に加え、金利上昇の影響により、中小企業を中心に倒産がさらに増えるとみられる」としている。