参院選へ相次ぎ名乗り 自民が二階伸康氏擁立へ、和歌山選挙区
今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)について、自民党和歌山県連は9日、二階俊博元党幹事長の三男、二階伸康氏(47)の擁立方針を決めた。このほか、いまのところ立憲民主党からは会社社長の村上賀厚氏(65)、参政党からは党県連会長の林元政子氏(50)が名乗りを上げている。
自民党県連は9日に和歌山市内で拡大役員会を開き、規定の推薦人を集めた二階氏と前有田市長の望月良男氏(52)から投票で選んだ。2人の所信表明や質疑の後、県連の役員143人のうち、欠席を除く129人が無記名で投票。二階氏が82票、望月氏が46票、無効1票だった。
二階氏は昨秋の衆院選2区に出馬。無所属で参院議員からくら替え立候補した元自民党、世耕弘成氏との保守分裂選挙となり、世耕氏に敗れた。その後、12月下旬に次期衆院選2区の候補予定者となる2区支部長に就任したが「一日も早く国政に挑戦を」との声を受け、1月上旬までに意思を固めたという。
投票結果を受けた記者会見で二階氏は「身の引き締まる思い。衆院では(自民党が)過半数を割っていて、参院選の重みは認識している。必ず勝利できるよう精進していく」と述べた。県連は近く、党本部に公認の申請をする。
■投票者らに「誓約書」
分裂の懸念払拭へ
一方、望月氏と二階氏の公認を得られなかった方が無所属で出馬すれば、前回衆院選のように再び保守分裂選挙になる恐れがある。望月氏は世耕氏に近いとされる。
これを避けるため県連は、今回の投票に当たり二階氏や望月氏、投票者に「結果にかかわらず自民党候補の必勝に尽力する」という趣旨の「誓約書」への署名を求めた。
誓約書の狙いについて、石田真敏県連会長は「一致結束することが、勝つために最も大事。県民からも、もう分裂はやめてくれとの声を随分聞いた」と説明。「これでノーサイドとして(二階氏を)県連としてしっかり応援していきたい」と話した。
拡大役員会後、報道陣から、無所属での出馬の可能性を問われた望月氏は「もちろん、今の段階ではありません。政治との関わりについてもう一度考えたい」と答えた。
党本部が二階氏を参院選候補予定者に決定すれば、衆院2区支部長は空席となる。県連は「しかるべき候補者を選定していくことになる」としている。
自民党県連は9日に和歌山市内で拡大役員会を開き、規定の推薦人を集めた二階氏と前有田市長の望月良男氏(52)から投票で選んだ。2人の所信表明や質疑の後、県連の役員143人のうち、欠席を除く129人が無記名で投票。二階氏が82票、望月氏が46票、無効1票だった。
二階氏は昨秋の衆院選2区に出馬。無所属で参院議員からくら替え立候補した元自民党、世耕弘成氏との保守分裂選挙となり、世耕氏に敗れた。その後、12月下旬に次期衆院選2区の候補予定者となる2区支部長に就任したが「一日も早く国政に挑戦を」との声を受け、1月上旬までに意思を固めたという。
投票結果を受けた記者会見で二階氏は「身の引き締まる思い。衆院では(自民党が)過半数を割っていて、参院選の重みは認識している。必ず勝利できるよう精進していく」と述べた。県連は近く、党本部に公認の申請をする。
■投票者らに「誓約書」
分裂の懸念払拭へ
一方、望月氏と二階氏の公認を得られなかった方が無所属で出馬すれば、前回衆院選のように再び保守分裂選挙になる恐れがある。望月氏は世耕氏に近いとされる。
これを避けるため県連は、今回の投票に当たり二階氏や望月氏、投票者に「結果にかかわらず自民党候補の必勝に尽力する」という趣旨の「誓約書」への署名を求めた。
誓約書の狙いについて、石田真敏県連会長は「一致結束することが、勝つために最も大事。県民からも、もう分裂はやめてくれとの声を随分聞いた」と説明。「これでノーサイドとして(二階氏を)県連としてしっかり応援していきたい」と話した。
拡大役員会後、報道陣から、無所属での出馬の可能性を問われた望月氏は「もちろん、今の段階ではありません。政治との関わりについてもう一度考えたい」と答えた。
党本部が二階氏を参院選候補予定者に決定すれば、衆院2区支部長は空席となる。県連は「しかるべき候補者を選定していくことになる」としている。