和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月16日(日)

田辺高3年生が選挙模擬体験

模擬投票で投票箱に用紙を入れる生徒(和歌山県田辺市学園で)
模擬投票で投票箱に用紙を入れる生徒(和歌山県田辺市学園で)
 和歌山県選挙管理委員会は14日、田辺市学園の田辺高校で、模擬投票などを通じて選挙の大切さを伝える授業を開いた。3年生35人が参加した。


 県選管は、政治や選挙についての関心を高め、社会参画の意識を向上してもらおうと、県内の小中学校や高校で出前講座を開いている。

 この日は、県選管事務局の湯川雄生さんが講師を務めた。「選挙は政治に参加する手段であり、その代表者を選ぶもの。生活にも影響する」「投票に行かないと、若者の意見も反映されにくい。自分たちの思い描くまちにするためにも投票に行こう」などと呼びかけた。初めての選挙でどうすればよいか分からないという場合は「争点を決めた上で各立候補者の政見を知ることや、自分と考えが近い人を選ぶのも一つの手段」とアドバイスした。

 また、授業を受けた生徒はすぐに有権者になる人や、既に選挙権を持つ人もいるため、投票の流れや注意点も細かく説明。期日前投票の活用や、住民票を基に投票する場所を決めるため、県外に進学や就職した際の住所変更を忘れずにしてほしいことなども話した。

 模擬投票体験では、同校の教諭2人が候補者役として公約を演説。生徒はそれを聞いた上で、選挙公報も読みながら候補者を選んで投票した。受け付けや開票作業なども生徒が担当した。

 授業後、井谷雫さんは「実際の選挙に行く前に、いろいろな話が聞けて良かった。投票の仕方には不安があったが、模擬投票でイメージがついた。選挙権を得たら、しっかり自分の思いと合う人を見つけて投票に行きたい」と話した。