和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

山間地は雪化粧 暖冬一転、冷え込む紀南地方

真っ白になった集落(31日午前11時10分ごろ、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
真っ白になった集落(31日午前11時10分ごろ、和歌山県田辺市龍神村龍神で)
みぞれ混じりの雪が降り、うっすらと雪化粧をした小広トンネル周辺の山(31日午前7時40分ごろ、和歌山県田辺市中辺路町道湯川で)
みぞれ混じりの雪が降り、うっすらと雪化粧をした小広トンネル周辺の山(31日午前7時40分ごろ、和歌山県田辺市中辺路町道湯川で)
 冬型の気圧配置が強まった影響で、31日の和歌山県紀南地方は朝から冷え込んで田辺市の山間地では雪が積もった。

 田辺市龍神村の龍神温泉などでは未明に雪が降り積もり、山や民家の屋根が真っ白になった。国道371号の高野龍神スカイライン元大熊料金所付近は積雪1、2センチで、正午前まで粉雪が降っていた。

 温泉街近くに住む男性(63)は「1月の終わりになって初めて雪が積もった。暖冬の影響だが、これだけ積雪がない年は記憶にない」と珍しがっていた。

 田辺市中辺路町道湯川の国道311号小広トンネル周辺でも、みぞれが混じった雪が降り、周辺の山々がうっすらと雪化粧をした。

 中辺路町近露でも山が白くなっており、地元の男性(72)は「近露ではこの冬初めてだ。やっと冬が来たように感じる」と話した。

 和歌山地方気象台によると、上空1500メートル付近に氷点下6度以下の寒気が入ってきたことが冷え込みの要因。31日午前の紀南の最低気温は、龍神(田辺市)が0・2度と最も低かった。次いで西川(古座川町)0・6度、栗栖川(田辺市)3・5度だった。

 2月1日は、次第に冬型の気圧配置が緩み、県南部ではおおむね晴れると予想されている。