和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月25日(水)

地域の魅力みぃ~っけた スタンプラリー開発、和歌山県田辺市大塔中1年生

地域の魅力を紹介する大塔中学校1年生(和歌山県田辺市鮎川で)
地域の魅力を紹介する大塔中学校1年生(和歌山県田辺市鮎川で)
 和歌山県田辺市鮎川の大塔中学校1年生(17人)は、ふるさと学習の一環として、地域の魅力を伝えるサイト「大塔ストーリー、みぃ~っけた!」を作った。大塔地域で立ち寄ってほしい場所や施設をまとめ、スタンプラリーで巡ってもらうことで、来訪者に地域の魅力を感じてもらい、地域課題の解決にもつなげたいとしている。


 サイト上では、道の駅や鮎川山荘といった施設のほか、山や川、生き物など計14件が一覧で紹介されている。各ページを開くと、担当生徒が書いたその場所の紹介文を読むことができる。

 スタンプラリーはサイト上で、無料のユーザー登録をすれば誰でも参加できる。端末の位置情報を利用し、スタンプと自分の位置を地図上で探すことができるが、スタンプの設定地点から離れ過ぎている場合は押せない仕組みになっている。サイトはダンクソフト(東京都)が運営する「WeARee!(ウィアリー)」というデジタルプラットフォームを活用。田辺市大塔教育事務所の職員ら、地域の大人からの協力も得て完成させた。

 大塔公民館で18日、真砂充敏市長や田辺観光協会の田上雅人会長らを招いて、生徒がサイトに掲載しているスポットを紹介し、スタンプラリーの使い方を説明した。

 生徒は上空から学校周辺をドローン撮影した動画を上映したり、オオウナギの昔話を手描きの紙芝居で紹介したりと工夫しながら、地域の魅力を自分たちの言葉で伝えた。

 赤木千愛さんは「思い通りにいかない場面もみんなで協力して完成できた。魅力はまだ伝えきれないほどある」と話し、福田晄生さんは「スタンプラリーを通して多くの人に大自然を体験してもらって、大塔をもっとにぎやかな場所にしたい。1回だけでなく何度も足を運んでくれるとうれしい」と話している。

 大塔中の生徒が作ったサイトはURL(https://oto2024.wearee.jp/tes/rally/npftv6)からアクセスできる。