【京都産業大学】特別展「源氏物語の世界 ーよむ・みる・あそぶー」を開催
京都産業大学(京都市北区・学長:在間 敬子)は特別展「源氏物語ーよむ・みる・あそぶー」をむすびわざ館のギャラリーにて開催しました。NHK大河ドラマの題材となり再注目される源氏物語の世界を、絵画やあそびの道具から紹介しました。
平安時代中期、紫式部によって書かれた源氏物語が、千年を越えて読み継がれてきた背景には、多くの人々によって書き写され、屏風やその他の絵画に表現されたこと、また香道の組香や貝合せの画題にみられる「あそび」などを通して、貴顕から庶民に至るまで受容されてきたからと言えます。今回の特別展ではそれらの資料を展示し、視覚的な側面から源氏物語の世界を紹介。
所蔵する大覚寺以外では初展示となる室町時代に伏見宮貞敦親王が寄合書として筆写させた『源氏物語』五十四帖のうちの六帖や、狩野光信様式と位置付けられる檀王法林寺所蔵の「源氏物語図屏風」、投扇興や貝合せなどの「源氏あそび」の品々を展示しました。また「蒔絵硯」(高陽院跡)や「車輪」(仁和寺院家跡)などの考古資料、10年ぶりの展示となるギャラリー所蔵「源氏物語図草花図扇面貼交屏風」を合わせて公開しました。
関連イベントとして講演会を2回、臨地講演を1回開催しました。
家塚 智子氏(宇治市源氏物語ミュージアム館長)による講演会では、葵、賢木(さかき)の巻を主に取り上げて解説。『源氏物語』が源氏絵をはじめ、能や美術工芸品、漫画などを通して後世に広がったこと、『源氏物語』で「あそぶ」ことを紹介しました。
また雲岡 梓氏(京都産業大学文化学部准教授)による講演会では、江戸時代に源氏物語がどのように庶民へと広まったのかを解説。参加者からは「現代語訳の比較が興味深かった。須磨帰りを乗り越えて読み進めたい。」、「古典文学は必要なものだと実感した。」などの感想が寄せられました。
さらに臨地講演では当ギャラリー学芸員が宇治十帖の舞台となった宇治の名跡を案内。「宇治十帖」古跡にて石碑を紹介、平等院の神居 文彰住職からお話を伺うなど有意義な時間となりました。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・特別展「源氏物語の世界ーよむ・みる・あそぶー」(10月21日~11月30日)
https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20241027_869_genji.html
・講演会「『源氏物語』をよむ・みる・あそぶー葵、賢木の巻を中心にー」を開催しました
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20241026_869_genji1.html
・講演会「江戸時代の『源氏物語』ー江戸の庶民は『源氏物語』をどのように読んだのかー」を開催しました
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20241216_869_genji1.html
・臨地講演「『源氏物語』宇治十帖の地をめぐる」を開催しました
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20241109_869_ujijyujo.html
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