和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

生徒主体「上中フェス」盛況

実行委員会の出店ブースで、客に商品を手渡す上富田中学校の生徒(8日、和歌山県上富田町岩田で)
実行委員会の出店ブースで、客に商品を手渡す上富田中学校の生徒(8日、和歌山県上富田町岩田で)
 和歌山県上富田町岩田の上富田中学校で8日、生徒と地域が協力したイベント「上中祭 カミチュウフェス」があった。町内や隣接する地域の飲食店・キッチンカーの出店、生徒のダンスパフォーマンスなどがあり、子どもから大人まで幅広い年代が来場して盛り上がった。

 上富田中の生徒有志と保護者などでつくる実行委員会(山本賢実行委員長)が主催した。昨年に続いて2回目。地域の人との交流を通して、生徒が地元の仕事や産業に関心を持つこと、主体的に行動する力を身に付けることなどを目的にしている。

 会場では運動場にキッチンカーや飲食店、雑貨など計40店舗が出店。人気の店にはイベント開始前から長蛇の列ができた。実行委の生徒らは焼きそばやおにぎりなどを販売したほか、出店した店舗で接客を体験した。生徒考案の「スリッパかご入れ」などのミニゲームも運営し、子どもを中心に人気だった。

 体育館ではライブがあり、14組が出演。地域で活躍する楽団やブラスバンドの演奏、生徒による歌やギターの弾き語りの後、満員の観客の中で生徒がダンスを披露し、幕を閉じた。

 友達と訪れていた、上富田中2年の坂口心望さんは「楽しいし、屋台の食べ物がおいしい。同じ学校の人たちが運営として頑張っているのを見てすごいと思った」と笑顔で話した。

 いずれも生徒実行委員で3年の松木平かのんさんは「飲食店の接客に加わったが、思ったより忙しかった。どうすれば手際よく作業できるかを学べた」、餅柿夏希さんは「音響を担当し、ダンスにも参加した。イベントは楽しく成功できたと思う。卒業後もボランティアとして参加したい」と話した。