ゆっくり学べる施設に 内装、展示一新へ 紀州備長炭振興館、和歌山県みなべ
和歌山県みなべ町は、同町清川にある町の施設「紀州備長炭振興館」の内装や展示を一新する。同館の改修は1991年のオープン以来、初めて。来館者が炭や炭琴に触れられる展示や、備長炭完成までのVR(仮想現実)動画の視聴スペースを設けるなど、備長炭について、子どもから大人までがよりゆっくり学べる施設にする。来年3月末の完成を目指す。
町議会12月定例会に提案した本年度一般会計補正予算案に、同館の改修工事請負費や備品購入費など、備長炭振興費として3621万5千円を計上し、改修計画案を提示した。
改修計画案は、2022年度から関西大学建築学科の宮地茉莉助教や学生たちが「みなべ町紀州備長炭リニューアルプロジェクト」として携わり、ワークショップの開催や製炭者、振興館の指定管理者であるみなべ川森林組合、町と協議しながら、コンセプトやデザイン、展示内容などの意見を集約して作成した。
改修計画案によると、エントランス、展示エリア、ワークショップエリア、販売エリアを設ける。
展示エリアは来館者が回遊して閲覧できるレイアウトにする。中央にメインの展示台を置き、備長炭や炭琴などを触れるようにする。展示台の内側には備長炭に関する文献や資料をそろえ、ゆっくり腰をかけて学べるようにする。サブの展示台には昔の炭焼き職人の暮らしが分かるような展示をする。炭焼きの道具の展示、備長炭の歴史や作り方を紹介したパネル展示もする。
また、一角に炭焼き窯を模した個室のようなスペースを設け、その中で製炭者の目線で炭焼きの工程を疑似体験できるVR動画を視聴できるようにする。
販売エリアでは炭の量り売りを、ワークショップエリアでは備長炭の風鈴作り体験などをする予定。
同館の来館者数は、23年度は2421人で、コロナ禍の影響が大きかった21年度(1627人)、22年度(1844人)から回復している。
町産業課の長瀬一也課長は「開館以来33年ぶりのリニューアルによって、来館者数が増えて紀州備長炭に興味を持つ人が増えてくれたら。製炭業の担い手の育成にもつなげたい」と話している。
町議会12月定例会に提案した本年度一般会計補正予算案に、同館の改修工事請負費や備品購入費など、備長炭振興費として3621万5千円を計上し、改修計画案を提示した。
改修計画案は、2022年度から関西大学建築学科の宮地茉莉助教や学生たちが「みなべ町紀州備長炭リニューアルプロジェクト」として携わり、ワークショップの開催や製炭者、振興館の指定管理者であるみなべ川森林組合、町と協議しながら、コンセプトやデザイン、展示内容などの意見を集約して作成した。
改修計画案によると、エントランス、展示エリア、ワークショップエリア、販売エリアを設ける。
展示エリアは来館者が回遊して閲覧できるレイアウトにする。中央にメインの展示台を置き、備長炭や炭琴などを触れるようにする。展示台の内側には備長炭に関する文献や資料をそろえ、ゆっくり腰をかけて学べるようにする。サブの展示台には昔の炭焼き職人の暮らしが分かるような展示をする。炭焼きの道具の展示、備長炭の歴史や作り方を紹介したパネル展示もする。
また、一角に炭焼き窯を模した個室のようなスペースを設け、その中で製炭者の目線で炭焼きの工程を疑似体験できるVR動画を視聴できるようにする。
販売エリアでは炭の量り売りを、ワークショップエリアでは備長炭の風鈴作り体験などをする予定。
同館の来館者数は、23年度は2421人で、コロナ禍の影響が大きかった21年度(1627人)、22年度(1844人)から回復している。
町産業課の長瀬一也課長は「開館以来33年ぶりのリニューアルによって、来館者数が増えて紀州備長炭に興味を持つ人が増えてくれたら。製炭業の担い手の育成にもつなげたい」と話している。