和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年01月10日(金)

能登に歌で集めた支援金

支援金を能登町職員に手渡した古座川童謡唱歌の会の会員(石川県で)=古座川童謡唱歌の会提供
支援金を能登町職員に手渡した古座川童謡唱歌の会の会員(石川県で)=古座川童謡唱歌の会提供
 和歌山県の古座川童謡唱歌の会(滝尻京子代表)はこのほど、地震や豪雨で被害を受けた石川県能登町を訪れ、支援金を届けた。同会は今年2~10月に計8回「チャリティー歌の会」を開催し、43万7千円の支援が集まった。滝尻代表は「支援金をお渡しできて良かった」と話した。


 チャリティー歌の会は、元日の能登半島地震を受け、「何か役に立てれば」という思いから古座川童謡唱歌の会が企画。参加者から集めた参加費を全額、被災地に届けようと、古座川やすさみ、串本、那智勝浦の各町で2~10月に、場所を変えて開いた。延べ437人が参加した。

 滝尻代表ら9人の会員は10月29日、能登町役場を訪れ、町の職員に支援金を手渡した。道中の道路は路肩が崩れていたり、亀裂が入っていたりしており、地震の恐ろしさを改めて感じたという。

 その後、滝尻代表のもとに同町の大森凡世町長から「地震と豪雨、年に二度の災害に遭いましたが、希望を持って今後も復旧復興に向かって一歩一歩前に進んでいきます」との手紙が届いた。

 滝尻代表は「何とかやり遂げた。最後の締めまで参加して良かった。活動が能登町の町民に伝わってほしい」と語った。今後は、会場を提供してくれた場所を訪れ、活動の報告をしていく予定だという。