今年1月1日に公開から95年を迎え、パブリックドメインとなったディズニー製作の短編アニメーション作品『蒸気船ウィリー』をホラー映画化した『MOUSE TRAP』が、『マッド・マウス ～ミッキーとミニー～』の邦題で、来年（2025年）3月に日本で公開されることが決定した。“ミッキー”が果たしてどのような姿で登場するのか、楽しみだ。

【動画】『蒸気船ウィリー』冒頭シーンを公開

　世界中で知られる人気キャラクター、ミッキーマウスが初登場した『蒸気船ウィリー』（原題：Steamboat Willie）が公開されたのは、1928年11月18日。これにちなんで、11月18日はミッキーマウスとミニーマウスの誕生日（スクリーンデビューの日）として知られている。

　『蒸気船ウィリー』の著作権での保護期間が終了し、アメリカでパブリックドメインとなるや、さっそく制作されたのが本作。同じく原作の保護期間が終了した『くまのプーさん』のように、『蒸気船ウィリー』もホラー映画化され、ミッキーが凶悪な殺人鬼と化してしまう。

　物語は、もうすぐ21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれることから始まる。一人きりの店内で不気味な人影を目撃し恐怖心を募らせるが、旧友たちが誕生日祝いのサプライズパーティーをしてくれたのだった。しかし、楽しい時間を過ごしていた彼女たちの前に、ミッキーマウス（のようなもの）が出現する。「悪夢のようなアトラクションで、ボクと一緒に遊ぼうよ」。

　監督を務めたのは、ディズニーの大ファンだというジェイミー・ベイリー。日本でも反響を呼んだ映画『プー あくまのくまさん』にインスパイアされて本作を製作。誰もが知る人気アイドルを、誰も知らないダークキャラへ激転させるという大胆かつ独創的なアイデアが観る者の好奇心を刺激する。

　本作に追随するかのように、初代ミッキーを悪キャラにした新作ゲームやアニメ製作が次々と発表されるなか、初代ミッキーとくまのプーさんの初共演映画『Mickey vs. Winnie（原題）』の製作も決定している。

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