池松壮亮・三吉彩花・水上恒司・妻夫木聡「AIが人間らしくなればなるほど怖くなる」 映画『本心』座談会・第2弾【動画あり】
公開中の映画『本心』より、池松壮亮・三吉彩花・水上恒司・妻夫木聡が、撮影当時の心境を明かしながら、お互いを称え合ったスペシャル座談会の第2弾が解禁となった。
【動画】映画『本心』座談会・第2弾
同映画は、平野啓一郎氏(『ある男』)の長編小説を石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)が池松主演で映画化。“リアル”と“リアルではないもの”の境界が今よりもさらに曖昧になった世界を舞台に、亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年・朔也(池松)と、彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマンミステリー。
映像では、石井監督と9作目のタッグとなった池松が、「新旧キャストもスタッフも揃って、良い混ざり合いだったかなと思います」と回想。石井組初参加の水上は、「初めての中で結果を残さないといけない、というのがありました。でも、すごく作品を好きになれましたし、石井さんの演出も刺激的でした」と緊張と興奮の現場を、新星らしく振り返る。
続けて、「ずっと“呼んでください”って言ってるんですけど、(石井さんから)“水上君俺のこと嫌いだから”って言われるんですよ!そんなことないですよ、何を根拠に!(笑)」とユーモアも交え、現場の雰囲気の良さを感じさせた。
また、初参加ゆえに“大丈夫かな…”と池松が気にかけていたという三吉は、「家では崩壊してました(笑)。監督の前で泣いたら負けた気がすると思って、“絶対泣いてやんねぇ!”と(笑)」と打ち明けた。本作に挑む上で、以前からあった家族に対するコンプレックスと向き合ったうえで役へ挑んだという三吉。彼女の発言からは、これまでとは違う向き合い方で臨んだ“三好彩花”という人物への愛着とこだわりを垣間見ることができる。
池松と石井監督の関係性について、妻夫木は「戦友を通り越しているような気がしますね。家族ともちょっと違うような関係性に見えるし、切っては切れない縁ですよね」と指摘。池松とのシーンも多かった三吉も、「対面して向き合っている信頼感や一緒に前を向いて進む信頼感というよりも、逆を向いていながら背中がくっ
ついている安心感と信頼感のようなものを感じました」と話した。
【初めて脚本を読んで・完成した本編を観て】のテーマでは、三吉が「1回見ただけだと解消しきれなかったんですよ。お芝居を見たり、ストーリーを見たり…という着眼点がいろいろある中で、もうちょっと何回か見たいなと思いました」と作品に内包されたさまざまな視点を回想。
妻夫木は、「脚本で読んでいた時よりも、監督が人間というものを信じたのかな、と思いました。壮亮と田中(裕子)さんが演じることでより深みが出て、これは本当にVF なのか現実なのかを惑わせる。それがより一層、話に入りやすくなったような気がしますし、こういうことが実際にあってもおかしくない、という説得力が芝居によって増したと思います」と熱弁。
それを受けて池松は、「朔也のエモーションでこの映画を引っ張っていかなくては…と思っていたのでうれしいです」と喜び、田中演じる“VF の母が涙を流した”シーンに言及して、「人間らしさを田中さんが選べば選ぶほど、AI というものが怖くなる」と、作品の持つあらゆる側面の“面白さ”を力説した。
座談会中、たびたび「また呼んでくれますかね…」と嘆くなど、心配をし続ける水上のキュートさが際立っていたが、劇中では朔也の幼なじみ・岸谷というキャラクターになりきっている。岸谷からは得体の知れない怖さを感じさせる瞬間も。座談会と映画本編の両方を見て、水上の俳優としてのギャップと、人間としての捉えどころの無さといった新たな魅力も発見してほしい。
【動画】俳優って絶対“本心”を言わない!?」スペシャル座談会(第1弾)
【動画】映画『本心』最新ロング予告映像
【画像】映画『本心』登場キャラクターの相関図
映画『本心』池松壮亮・三吉彩花・田中裕子ら登場人物6人を解説 キャラクターポスターも解禁
【画像】リアル・アバターとして仕事中の朔也の姿などそのほかの場面写真
【動画】映画『本心』座談会・第2弾
同映画は、平野啓一郎氏(『ある男』)の長編小説を石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)が池松主演で映画化。“リアル”と“リアルではないもの”の境界が今よりもさらに曖昧になった世界を舞台に、亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年・朔也(池松)と、彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマンミステリー。
映像では、石井監督と9作目のタッグとなった池松が、「新旧キャストもスタッフも揃って、良い混ざり合いだったかなと思います」と回想。石井組初参加の水上は、「初めての中で結果を残さないといけない、というのがありました。でも、すごく作品を好きになれましたし、石井さんの演出も刺激的でした」と緊張と興奮の現場を、新星らしく振り返る。
続けて、「ずっと“呼んでください”って言ってるんですけど、(石井さんから)“水上君俺のこと嫌いだから”って言われるんですよ!そんなことないですよ、何を根拠に!(笑)」とユーモアも交え、現場の雰囲気の良さを感じさせた。
また、初参加ゆえに“大丈夫かな…”と池松が気にかけていたという三吉は、「家では崩壊してました(笑)。監督の前で泣いたら負けた気がすると思って、“絶対泣いてやんねぇ!”と(笑)」と打ち明けた。本作に挑む上で、以前からあった家族に対するコンプレックスと向き合ったうえで役へ挑んだという三吉。彼女の発言からは、これまでとは違う向き合い方で臨んだ“三好彩花”という人物への愛着とこだわりを垣間見ることができる。
池松と石井監督の関係性について、妻夫木は「戦友を通り越しているような気がしますね。家族ともちょっと違うような関係性に見えるし、切っては切れない縁ですよね」と指摘。池松とのシーンも多かった三吉も、「対面して向き合っている信頼感や一緒に前を向いて進む信頼感というよりも、逆を向いていながら背中がくっ
ついている安心感と信頼感のようなものを感じました」と話した。
【初めて脚本を読んで・完成した本編を観て】のテーマでは、三吉が「1回見ただけだと解消しきれなかったんですよ。お芝居を見たり、ストーリーを見たり…という着眼点がいろいろある中で、もうちょっと何回か見たいなと思いました」と作品に内包されたさまざまな視点を回想。
妻夫木は、「脚本で読んでいた時よりも、監督が人間というものを信じたのかな、と思いました。壮亮と田中(裕子)さんが演じることでより深みが出て、これは本当にVF なのか現実なのかを惑わせる。それがより一層、話に入りやすくなったような気がしますし、こういうことが実際にあってもおかしくない、という説得力が芝居によって増したと思います」と熱弁。
それを受けて池松は、「朔也のエモーションでこの映画を引っ張っていかなくては…と思っていたのでうれしいです」と喜び、田中演じる“VF の母が涙を流した”シーンに言及して、「人間らしさを田中さんが選べば選ぶほど、AI というものが怖くなる」と、作品の持つあらゆる側面の“面白さ”を力説した。
座談会中、たびたび「また呼んでくれますかね…」と嘆くなど、心配をし続ける水上のキュートさが際立っていたが、劇中では朔也の幼なじみ・岸谷というキャラクターになりきっている。岸谷からは得体の知れない怖さを感じさせる瞬間も。座談会と映画本編の両方を見て、水上の俳優としてのギャップと、人間としての捉えどころの無さといった新たな魅力も発見してほしい。
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