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2024年11月26日(火)

成田凌×クォン・ウンビ×大谷亮平『スマホを落としただけなのに』全キャラの「結末を見届けて!」

映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(公開中)(左から)クォン・ウンビ、成田凌、大谷亮平 (C)ORICON NewS inc.
映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(公開中)(左から)クォン・ウンビ、成田凌、大谷亮平 (C)ORICON NewS inc.
 スマホを落としたことで、連続殺人鬼に命を狙われるヒロインを描いた映画『スマホを落としただけなのに』(2018年)から始まった、映画シリーズの最新作『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』が公開中だ。

【動画】シリーズの振り返りもできる予告編

 描かれるのは、2作目『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020年)のラストで日本を脱出した浦野が韓国・ソウルから日本に仕掛けてくる、最後のハッキング ゲーム。スマホを持つ者全てが知らないうちに犯罪に加担してしまう危険性、現代におけるネット社会への警告を、誰でも楽しめるエンターテインメントとして描く。

 シリーズ3作を通して、人の心を操る天才的ブラックハッカーで、黒髪の美女ばかりを狙う連続殺人鬼の浦野善治を演じ、最新作では主演を務めた成田凌。1作目の北川景子、2作目の白石麻衣に続くヒロインに抜てきされた、期間限定の日韓合同アイドルグループとして絶大な人気を誇ったIZ*ONE(アイズワン)でリーダーを務めていたクォン・ウンビ。韓国の反政府組織「ムグンファ」の作戦本部長で、日韓首脳会談へのサイバーテロを企てるキム・ガンフン役を全編韓国語で演じた大谷亮平に話を聞いた。

――劇中で成田さんと大谷さんが韓国語で会話をされているのが、本作ならではの見どころの一つだと思いました。韓国語でのお芝居はどうでしたか?

【成田】問題なくできました(笑)。というのは冗談で、大谷さんと韓国語で芝居するシーンから撮影に入ったのですが、本当に助けていただきました。大丈夫ですか?意味、通じますか?と聞けたので気が楽になりましたし、足りない部分を埋めていく作業がスムーズにできたと思います。でも、不思議な感覚でしたよね(笑)。

【大谷】成田さんは、本当に僕が聞いていても、わかりやすい韓国語で台詞をしゃべられていました。不慣れな言語であるにもかかわらず、韓国語にばかり集中せず、キャラクターをしっかり演じている姿に感心しました。僕は、約12年、韓国で俳優活動をしてきたので、絶対にミスできない。僕が間違えてリズムを狂わせてしまうことだけは避けたかった。でも、日本に帰ってきてから韓国語で演技するのは久しぶりで、韓国人役は初めてだったので、勘を取り戻すまで緊張はありました。それに、僕の日本での初レギュラードラマで成田くんと共演していて。彼との再共演で全ての台詞が韓国語というのが、とても不思議な感じでした。

【成田】ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(16年)でしたよね。

――クォン・ウンビさんは逆に、成田さん演じる浦野に日本語で話しかけるスミン役を演じました。

【クォン・ウンビ】本当に新鮮な経験でしたし、こういった経験を誰もができるものではないと思うので、今回、チャレンジをしたことに悔いはありません。撮影が終わってみると、やはり挑戦して本当に良かったと思います。

――印象に残っているシーンはありますか?

【クォン・ウンビ】スミンが父親と対峙するボウリング場のシーンは、全ての感情をぶつけたので、今でもまだ生々しく記憶に残っています。キンパを作るシーンも大事でした。スミンが幼いころの思い出を生かして作っていて、彼女の人間らしい温かみを表現できたと思います。

【成田】撮影で食べたキンパ、おいしかったです。

――浦野という役を3度演じましたが、1作目では、幼少期に母親から激しい虐待を受けたことが原因で、母親と同じ長い黒髪の女性に歪んだ愛情を抱く連続殺人鬼、2作目では犯罪者の心理を的確に分析する天才的ブラックハッカーと、異なる顔を見せてきました。今回は?

【成田】1作目、2作目では浦野の内面にまで踏み込んで描かれることがなかった分、3作目でようやく彼の内面に触れることができたように思います。虐待を経験し、愛情を知らない人間とはどういうものだろうと考えながら浦野を演じていました。人とどう関わったらいいのかいまいちわからなくて、相手をかき乱すようなことをずっとやってきた。でも、彼の中にも愛情というものはあって、それがなんだかわからなかっただけなのかもしれません。今回、スミンと出会ったことで、それが愛情なのだと理解し、実際に感じることができるようになった気がしました。それに、あのラストシーンがあったおかげで自由に浦野を演じられました。

――ラストシーンは衝撃的でしたね。

【成田】見る人によってさまざまな感じ方ができるシーンだと思います。切ないと思う人もいれば、ハッピーエンドと感じる人もいるでしょう。中田秀夫監督が「メリーバッドエンド」と表現していたのが面白いなと思いました。

――国境を越えて仕事をすることについて、どのようにお考えですか?

【クォン・ウンビ】今回のこの貴重な経験を大事にしつつ、本業の歌手活動にも力を入れて頑張っていきたいと思っています。日韓両国でいろいろな活動をしていきたいです。

【成田】今回、クォン・ウンビさんを見て、飛び込むエネルギーの大切さを再認識しました。視野を狭めずにいろいろ挑戦したいと思います。

【大谷】僕は、何事も縁があってのことだと思っているので、縁があったら…、という感じですね。俳優として、韓国がスタート地点になりましたが、それも縁があったからだと思います。欲を出さずに目の前の仕事を一つ一つやっていけたらいいな、と思っています。

――改めて、本作の見どころを聞かせてください。

【大谷】全てのキャラクターの結末が見どころです。緊張感が続き、最後まで飽きさせません。

【クォン・ウンビ】浦野とスミンのケミストリーをぜひ楽しんでください。彼が心を開く過程に注目していただきたいです。

【成田】「スマホを落としただけなのに」シリーズの結末を見届けてください。浦野という人間がどんな結末を迎えるのか見届けてください。

――成田さんにとって浦野とはどんな存在ですか?

【成田】浦野は僕にとって特別な役です。この作品を通じて多くの方が僕を知ってくださったのだと感じています。映画を見ていただけたことが何よりうれしいです。

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提供:oricon news