和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月07日(土)

ごまのソフトクリームが人気

黒ごまの黒色、丸い形状が特徴のごまごまソフト(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
黒ごまの黒色、丸い形状が特徴のごまごまソフト(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
龍神温泉をキャラクター化したグッズでも、ごまさんスカイタワーの看板としてデザインに取り入れている
龍神温泉をキャラクター化したグッズでも、ごまさんスカイタワーの看板としてデザインに取り入れている
 和歌山県田辺市龍神村、護摩壇山(1372メートル)山頂近くにある道の駅「ごまさんスカイタワー」で販売しているソフトクリーム「ごまごまソフト」(4種400~500円)が、購入客のSNSにより人気を呼んでいる。味だけでなく「インスタ映え」を狙った見た目も奏功。オリジナルグッズにもデザインしてPRしている。


 コロナ禍で観光客が激減していた2021年夏、売り上げ増加を狙って発売したソフトクリーム。護摩壇山の名にちなんで黒ゴマの黒色と風味を取り入れ、地域性でアピールするご当地ソフトクリームと位置づけた。黒ゴマ(500円)、金ゴマ(500円)の他、ミックス(450円)、ミルク(400円)の計4種類がある。

 さらに全国各地で人気のあるソフトクリームを調べた上で、当時県内にほとんどなかった丸く抽出する形状にし、見た目のかわいらしさでインスタグラムといったSNSでのPRを狙った。道の駅は高野龍神スカイライン沿いにあり、バイク愛好者の間で人気と認知度が定着していった。

 夫妻で購入していた大阪府八尾市の50代会社員男性が「ゴマの風味がオリジナリティーがあってとてもおいしい」と食べるなど、味も好評。発売から3年たったいまは来客数の多い土日曜には平均200~300個の売れ行きを誇っている。

 道の駅は、史実にちなんで積み上げた護摩木をイメージしたタワーが景観の目印だが、認知度が高まったごまごまソフトのデザインも活用。龍神温泉をキャラクター化した「温泉むすめ」と同施設のコラボグッズには、タワーとソフトクリームを描き入れている。

 ごまさんスカイタワーの小川直店長(36)は「コロナ禍に直面してソフトを考案したが、購入客によるSNS効果が非常に大きく、看板商品にすることができた。地元では果物もいろいろ生産されているので、ソフトと組み合わせることで新たな商品も発売したい」と話している。

■12月1日から冬季休業

 道の駅ごまさんスカイタワーは、高野龍神スカイラインで凍結や積雪があり通行量も少ないことなどから、例年通り12月1日~来年3月31日に休業する。営業再開は来年4月1日。