和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

古道随一の石畳 伊勢路・馬越峠を歩く

重厚な石畳が美しい馬越峠。湿気を帯びた石畳は滑りやすい(三重県紀北町で)
重厚な石畳が美しい馬越峠。湿気を帯びた石畳は滑りやすい(三重県紀北町で)

 田辺市熊野ツーリズムビューローと紀伊民報は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して、三重県内の熊野古道「伊勢路」を歩くバスツアーを企画しました。24日(日)、三重県紀北町・尾鷲市の熊野古道「馬越峠(まごせとうげ)」を歩きます。参加者を募集しています。

「伊勢路ウォークルート」地図
「伊勢路ウォークルート」地図

 馬越峠の魅力は、何と言っても熊野古道随一とされる美しい石畳です。雨の多い伊勢路では、道が傷まないように石畳が多用されています。その中でも馬越峠は、一抱えもあるようなものも含めて、大小の自然石が折り重なるように敷き詰められ、その重厚感に圧倒されます。伊勢路の中で最も人気のあるルートです。

 紀伊民報本社前(田辺市秋津町100)からバスが出発し、田辺市本宮町、三重県熊野市経由で紀北町に向かいます。

 古道歩きのスタート地点である国道42号「鷲毛バス停」からゴールの尾鷲神社までの古道は約4キロ。日本三大人工美林の一つ、尾鷲ヒノキに囲まれた道を、語り部の案内で歩きます。

石のほこらの中にたたずむ夜泣き地蔵
石のほこらの中にたたずむ夜泣き地蔵

 鷲毛から峠までは、ややきつい上り坂が続きます。25分ほど歩くと左側に、石のほこらに収まったお地蔵さんが見えてきます。明治時代までは旅の安全を見守る地蔵とされてきましたが、その後、子どもの夜泣きを封じる御利益があるとして「夜泣き地蔵」と呼ばれるようになりました。

■滑りにくい靴で

 石畳は湿気を帯びたりぬれたりして滑りやすい場所が多く、上り坂でも足を取られる場合があります。できるだけ滑りにくいソールの靴を選んでください。下り坂に備えて、登山用のストックやつえがあると安心です。

■古道センターも見学


熊野古道センターの常設展示(上)と新鮮な海産物や特産品が買える「おわせ魚いちばおとと」(下)=三重県尾鷲市で
熊野古道センターの常設展示(上)と新鮮な海産物や特産品が買える「おわせ魚いちばおとと」(下)=三重県尾鷲市で

 ツアーでは、ウオークの前に三重県立熊野古道センターに立ち寄り、伊勢路について学ぶ約10分のビデオを視聴。古道や周辺の歴史、文化、自然について解説した常設展示を見学します。
新鮮な海産物や特産品が買える「おわせ魚いちばおとと」(三重県尾鷲市で)
新鮮な海産物や特産品が買える「おわせ魚いちばおとと」(三重県尾鷲市で)

 帰りには、尾鷲港で水揚げされた新鮮な魚介類や三重県の特産品が並ぶ「おわせ魚いちばおとと」へ立ち寄ります。

募集要項


■出発日 11月24日(日)午前7時出発~午後7時50分ごろ帰着
■旅行代金 1万2千円(バス代、弁当代、語り部の案内、消費税含む)*フォームで申し込むと500円の割引があります。
■定員 40人(先着順)
■集合場所 紀伊民報本社前(田辺市秋津町100)*参加者用の駐車場を用意しています。
■締め切り 11月19日(火)申し込みフォーム電子メール(info@tb-kumano.jp)、ファクス(0739・26・5820)で受け付けます。(電話、郵送では受け付けていません)
■ツアーの問い合わせ 田辺市熊野ツーリズムビューロー(田辺市湊1の20、電話0739・26・9025)

*お申し込みはフォームから
「古道部ツアー」申し込みフォーム二次元コード
「古道部ツアー」申し込みフォーム二次元コード