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2024年11月21日(木)

【動画】平安衣装で絵巻行列 古道の山里彩る

美しい眺望の高原地区を練り歩く平安衣装の女性たち(3日、和歌山県田辺市中辺路町で)
美しい眺望の高原地区を練り歩く平安衣装の女性たち(3日、和歌山県田辺市中辺路町で)
 和歌山県田辺市の中辺路町観光協会(宮井章会長)は3日、同市中辺路町高原で第31回「熊野古道絵巻行列」を開いた。華やかな衣装に身を包んだ総勢33人の行列が、美しい眺望が広がる高原地区の古道などを練り歩いた。

 平安時代の熊野詣でを再現することで熊野古道を広く発信しようと始めた催し。この日は午前10時20分ごろ、法皇や西行法師、尼将軍、女房などに扮(ふん)した参加者が高原霧の里休憩所前を出発。多くの観光客らが見守る中、高原熊野神社を参拝した後、標高約300メートルを超える高台にある同地区内の熊野古道など約1・5キロをゆっくりと歩いた。

 スペインのサンティアゴ巡礼道を歩いたことがきっかけで、足しげく熊野古道歩きに通っているという東京都の立花圭子さん(43)は今回初参加。「とても楽しかった。1・5キロでは足りないので、このまま熊野本宮大社に行きたいぐらい」と笑顔。宮井会長(57)は「昨日は大雨でどうするか悩みに悩んだが、今日は快晴に恵まれて大変良かった。来年も多くの方に参加していただけたらうれしい」と話していた。