和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月21日(木)

ドングリ拾って森づくり 楽しみながら地域貢献、和歌山県みなべ町で11日

「どんぐリーグ」を開く「日本ウェルビーイング推進協議会」と「梅ボーイズ」のメンバー
「どんぐリーグ」を開く「日本ウェルビーイング推進協議会」と「梅ボーイズ」のメンバー
 和歌山県みなべ町で「梅収穫ワーケーション」を手がける「日本ウェルビーイング推進協議会」(島田由香代表理事)と若手農家でつくる「梅ボーイズ」(山本将志郎代表)は、山の斜面など梅の耕作放棄地をウバメガシの森にする取り組みを始めた。11日にはゲーム感覚でドングリを拾って植樹用パレットを作る「みなべ de どんぐリーグ!」を開く。参加者を募っている。


 ウバメガシは、町の特産品である紀州備長炭の原木であり、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」でも重要な役割を果たしている。しかし、近年は原木不足が課題となっており、備長炭の生産量も減り続けている。

 一方、町の一大産業である「梅」も、農家の高齢化などから、特に作業効率の悪い山の急斜面で耕作放棄された畑が増えている。

 「みなべ de どんぐリーグ!」は、楽しみながらできる地域貢献活動として企画した。海と山両方の魅力を感じてもらいたい、山から海まで自然のつながりを感じてもらいたいとの思いから、海と山両方でドングリを拾い集める。時間は午前9時~午後1時半。

 午前9時に同町山内の千里観音駐車場に集合。3人一組となって千里の浜でドングリを拾った後、山に移動して拾う。その後、同町晩稲の梅加工販売会社「うめひかり」に集合し、ウバメガシの苗木を育てるため、土づくりをしてパレットにドングリを植える。

 チームごとにドングリを拾った数、植えたパレットの個数、パレットを作り終えるまでの時間などを集計・採点し、リーグ戦で競い合う。

 最後に結果発表し、参加者全員で、梅をはじめとするみなべの食材で作った弁当を食べながら交流する。

 参加費は無料だが、弁当の実費(千円前後)が必要。会場がそれぞれ離れているため、車や自転車での参加を勧めている。

 申し込みの締め切りは8日午後11時59分。

 問い合わせは、日本ウェルビーイング推進協議会の山口敦司さん(090・1053・2113)へ。