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2024年10月24日(木)

役所広司、俳優としての心構えを説く「人間的に欠陥があると呼んでもらえない」 大切なことは人間性

俳優としての心構えを語った役所広司(C)ORICON NewS inc.
俳優としての心構えを語った役所広司(C)ORICON NewS inc.
 俳優の役所広司(68)、磯村勇斗(32)、パリオリンピックの男子柔道で金メダルを獲得した阿部一二三(27)が24日、都内で行われた映画『八犬伝』(25日公開)の公開前日先行上映イベントに登壇した。

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 役所は小説「南総里見八犬伝」を書き上げた滝沢馬琴、磯村は馬琴の息子である宗伯を演じ、阿部は応援ゲストとしてイベントに参加した。

 初共演だった役所と磯村。役所は「初めての共演なんですけど磯村くんの映画はたくさん見てますし、素晴らしい俳優さんだと思った。共演できて、ますます磯村くんという俳優さんの魅力を感じることができました」とする。磯村も「台本を開きまして役所さんが自分の父親の役だと…。共演できることを非常に楽しみにしていて。だからこそ憧れもあって現場では非常に緊張して臨んでおりました(笑)。ぜいたくで貴重な時間を過ごさせていただきました」としみじみと語った。

 イベントでは、磯村や会場から役所への質問コーナーを実施。磯村は「長く役者を続けていくために何を大切にしてきましたか?」と疑問をぶつけた。役所は「俳優も社会人なんで。俳優だから許されることはない。社会人として、あいさつができること、遅刻しないこと。それと、俳優の仕事は1人ではできない。チームでできること。人間関係を大事にしていくのが1番大事なことのような気がします。僕たちは呼ばれて行く商売。人間的に欠陥があると呼んでもらえない」と説いた。

 磯村はうなずきながら聞いた。「納得します。お芝居うんぬんより、まずは人として、社会人として、パーソナルな部分が大事。ずっと長くやられている方を見ると、皆さん腰が低くて、物腰が柔らかい。まずは、そこを大事にしていかなきゃと思います」と磯村は役所の意見に賛同していた。

 本作は、江戸時代に滝沢馬琴が小説「南総里見八犬伝」を書き上げるまでのバックストーリーや心の葛藤を描く【実】パートと、「八犬伝」の物語を描く【虚】パートを交錯させながら描く伝奇ロマンとなる。

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提供:oricon news