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2024年12月22日(日)

【動画】祭り前に馬場試走 和歌山県みなべ町の須賀神社で馬揃え

本番に向け、須賀神社の馬場を駆け抜ける馬(みなべ町西本庄で)
本番に向け、須賀神社の馬場を駆け抜ける馬(みなべ町西本庄で)
 和歌山県みなべ町西本庄の須賀神社(前芝弘知宮司)の秋祭り(8、9日)に向けて4日、「競(くら)べ馬」行事に出る馬が馬場を試走する「馬揃(そろ)え」があった。馬を受け持つ各地区の当家と祭り関係者が参加した。

 須賀神社は平安時代に京都市東山区にある祇園八坂神社から勧請した。その様子の再現として、毎年8日に宵宮、9日に本宮が営まれる。

 競べ馬はその昔、地域の馬主たちが馬の足の速さを競い合ったことが起源とされている。多かった時は30頭ほど参加していたという。1位の馬には金のしめ縄が贈られていた。

 馬はお渡りや流鏑馬(やぶさめ)でも重要な役割を果たす。今年の競べ馬行事では常楽、下ノ尾、上ノ尾、東本庄、谷口、新庄の6地区から1頭ずつ出る。

 4日の馬揃えでは、各地区の関係者が馬を引き連れて本殿に参り、その後、騎手が乗って馬場を試走した。

 本番では2頭ずつ走るが、馬揃えでは1頭ずつ順番に駆け抜けた。馬の状態や当日の流れを確認した。この日は雨の影響で馬場がぬかるんでおり、馬が駆け抜けると泥と水しぶきが宙を舞っていた。馬場の脇では関係者や地元の人たちが見守っており、警備担当者が笛を鳴らすなどして注意を促した。

 競べ馬行事を取り仕切る「須賀神社やぶさめの会」の木下格一会長(74)は「雨の影響で開始時間が遅れた。当日も雨の予報だが、無事に走り切ってほしい」と話した。

 8日の競べ馬は午後1時から。9日は午前10時から神前式、午後1時半からお渡り、3時半から流鏑馬神事、4時ごろから余興の「駆け馬」がある。