和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

高校生が大書き初め みなべ、鹿島神社

力強い筆運びで大書き初めを披露する南部高校書道部の生徒(和歌山県みなべ町埴田で)
力強い筆運びで大書き初めを披露する南部高校書道部の生徒(和歌山県みなべ町埴田で)
参拝者が見守る中、本殿前であったみこの舞の奉納
参拝者が見守る中、本殿前であったみこの舞の奉納
 和歌山県みなべ町埴田の鹿島神社(亀井隆行宮司)で元日、南部高校書道部の生徒による新春大書き初めがあり、境内での高校生によるパフォーマンスが参拝者を楽しませた。地元の高校生や地元出身の大学生らによるみこの舞の奉納もあった。

 午前10時から本殿で歳旦祭を営み、亀井宮司が祝詞を奏上し、総代が玉串をささげた。あいさつで、総代長の葛城知則さん(80)は「われわれの年代は次の世代に何か残さなければいけない。もう一度協調、団結して、その努力をしていかなければいけない」と語った。

 歳旦祭に続き、本殿前でみこが舞を奉納した。みこは東京医療保健大学2年の中川七海さん、神島高校3年の尾﨑美友さん、南部高校3年の籠畑茉耶さん、神島高校2年の山本恵未さんと中川未空さんが務め、参拝者もじっと見守った。

 尾﨑さんは「今年は卒業したら専門学校に通う予定で、新たな環境になるがもっと頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。

 続いて、南部高校書道部による大書き初めが始まった。音楽が流れる中、部員2人が勢いよく筆を走らせ、それぞれ「庚子」「喜色満面」と書き、「皆さんにとって今年一年が喜びに満ちあふれることをお祈り申し上げます」と話し、参拝者から拍手が送られた。

 部長の2年生、山本怜那さんは「緊張したけれど、本番が一番うまく書けた」と、ほっとした様子だった。