和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月20日(金)

100歳おめでとう 3人が相次ぎ誕生日、和歌山県みなべ町

西本豊副町長と談笑する坂本健三郎さん(左)=和歌山県みなべ町埴田で
西本豊副町長と談笑する坂本健三郎さん(左)=和歌山県みなべ町埴田で
笑顔の武市利子さん(手前)と、100歳の祝いに駆け付けた次男の佳文さんと妻佳津子さん=和歌山県みなべ町埴田で
笑顔の武市利子さん(手前)と、100歳の祝いに駆け付けた次男の佳文さんと妻佳津子さん=和歌山県みなべ町埴田で
副町長(左)から賞状やフラワーアレンジメントを受け取った赤坂千代子さん=和歌山県みなべ町滝で
副町長(左)から賞状やフラワーアレンジメントを受け取った赤坂千代子さん=和歌山県みなべ町滝で
 「敬老の日」(16日)を前に、和歌山県みなべ町内では坂本健三郎さん、武市利子さん、赤坂千代子さんの3人が、相次いで100歳の誕生日を迎えた。自宅や入所施設に西本豊副町長らが訪ねて長寿を祝福し、3人は家族や施設スタッフらと喜びを分かち合った。


 坂本さんは1日に100歳になった。同町埴田の自宅には2日、西本副町長や健康長寿課の職員らが訪れ、長寿をたたえる賞状やフラワーアレンジメントなどを贈って祝福した。

 坂本さんは、買い物と掃除はヘルパーに依頼しているが、食事や洗濯など身の回りのことは自分でしている。「肉じゃがや焼き肉など肉料理が好きで、自分で作って食べている。暑い時季は冷蔵庫で冷やした茶がゆやそうめんもおいしい」と話す。

 8月は休みだったが、普段は週1回、埴田集落センターまで歩行器を使って歩いていき、介護予防の「いきいき百歳体操」をしている。10人ほどが参加しており「体操はもちろん、皆で寄ってわいわい話をするのが元気の秘訣(ひけつ)」と坂本さん。

 93歳の時からは「10年日記」を毎日欠かさず書き続けている。「102歳まで書く欄があるので、まだまだ長生きするよ」と笑顔で話した。

 武市さんは8月31日に100歳になった。入所している同町埴田の介護老人福祉施設「虹」に2日、西本副町長らが訪れて長寿を祝福した。次男の佳文さん(70)と佳津子さん(69)夫妻も祝いの場に駆け付けた。

 桃色のちゃんちゃんこと頭巾を身に着けた武市さんは、長生きの秘訣を「好き嫌いせず何でもよく食べることと、くよくよせず前向きに考えること」と笑顔で話した。

 同町滝の特別養護老人ホーム「ときわ寮梅の里」に入所している赤坂さんは、8月28日に100歳の誕生日を迎えた。

 29日に西本副町長らが訪れ、長寿をたたえる賞状を読み上げて手渡すと、赤坂さんは「もったいないです」と手を合わせて喜んだ。孫やひ孫らも祝いに駆け付け、喜びを分かち合った。

 施設職員によると、普段から職員らの語りかけに笑顔を見せることが多いという。好きな食べ物は、どら焼きやまんじゅうといった和菓子類。歌うことが好きで、自室では「赤とんぼ」「まりと殿様」といった童謡を口ずさんでいるという。

 町健康長寿課によると、2日現在、町内の100歳以上は10(男性2、女性8)人。最高齢は107歳の女性。