和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

世界大会の代表メンバーに アルティメット競技、和歌山県古座川町職員の芝さん

大屋一成町長(右)に大会の出場を報告した芝公士郎さん=和歌山県古座川町高池で
大屋一成町長(右)に大会の出場を報告した芝公士郎さん=和歌山県古座川町高池で
 和歌山県白浜町などで6月にあったビーチアルティメットの国際大会で、日本代表として出場し、準優勝した古座川町職員の芝公士郎さん(33)が11月、芝生を舞台にした「世界マスターズアルティメット選手権大会」に出場する。芝さんは「走力が認められて代表に選ばれた。走り負けないよう準備している。優勝が目標」と意気込んでいる。


 アルティメット競技は、プラスチック製の円盤「フライングディスク」を使う種目。パスをつなぎ、コートの端にあるエンドゾーンでキャッチすれば得点となる。

 芝さんは、2019年のアジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会で日本代表主将として出場した兄・圭一郎さんの影響でアルティメットを始めた。初めは趣味として楽しんでいたが、20年から本格的に競技を始めた。所属するチームの練習が毎週土曜に大阪であるため、通って技術を磨いている。

 6月にあった「アジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会」は、12の国・地域から選手が集まった。芝さんは県内で唯一、日本代表として選ばれオープン部門(男子)で出場。全国から選出された18人の選手とともに激しい戦いを繰り広げ、準優勝した。

 11月の世界マスターズアルティメット選手権大会は米カリフォルニア州であり、芝さんにとって初めての海外での大会となる。3度の選考を経て選出され、オープン部門でメンバー入りを果たした。

 芝さんは今月9日、古座川町高池の町役場で6月に出場した大会の結果と、11月の大会への出場を大屋一成町長らに報告した。

 芝さんは、それぞれの大会のメンバー選出や強化合宿が同時期に行われ、大変なスケジュールだったと振り返り、「仲間のサポートや応援、職場の理解があってここまで来ることができた。大会では皆さんにお世話になった感謝を忘れず、自分らしく一生懸命に気持ちのこもったプレーをして日本に帰ってきたい」と述べた。

 大屋町長は「日々の練習の成果を悔いなく発揮できるよう頑張ってください」と激励した。