和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

災害に備え新聞紙使って遊ぶ

新聞紙で箱やスリッパなどを作って楽しむ参加者(和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)
新聞紙で箱やスリッパなどを作って楽しむ参加者(和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)
 NPO南紀こどもステーション(和歌山県田辺市)は21日、田辺市上屋敷1丁目の中部公民館でイベント「ぼうさい忍者になろう」を開いた。13組31人の親子が参加し、新聞紙でどんな遊びができるかを考えて発表し、実際に遊んだ。箱とスリッパも作り、災害時に何が必要かを学んだ。


 自然体験プログラム「熊楠塾」と子どもの防災プロジェクト「きっずBOSAIくらぶ」の活動の一つ。これまで起震車に乗って地震体験をしたり、公衆電話で防災用伝言ダイヤルの使い方を学んだりしている。

 今回は、災害時に備えて工夫する力を育む目的。南紀こどもステーションの鹿毛智子副理事長は「被災時にこそ、子どもたちには心の安定のためにも遊びが大切。親子で学んでもらえたらと企画した」と話す。

 この日はまず、子どもたちが四角い布を受け取り、その布を使って忍者衣装の覆面にしてかぶり、雰囲気を盛り上げた。

 イベントでは前半、根来・雑賀・甲賀・伊賀の四つの忍者集団に分かれ、新聞紙でできる遊びを考えた。「キャンディーやドーナツの形を作り、それらを売ってお店屋さんごっこをする」や「テントを作る」「ボールとバットを作って野球をする」「チャンバラをする」など多くの案が発表された。

 後半は2班に分かれ、スタッフの指導で器や帽子にもなる「箱」と「スリッパ」を新聞紙で作った。

 参加した田辺市中万呂の鈴木郷太君(8)は「野球が好きで、できて良かった。やりを作ってやり投げもしたい」とはしゃいでいた。