田辺が市和歌山に完勝 田工は神島との熱戦制す、高校野球和歌山大会
第106回全国高校野球選手権和歌山大会は13~15日、1回戦2試合と2回戦6試合があった。紀南勢では、田辺、田辺工業、新宮・新翔が3回戦に進んだ。
【15日】
●第3試合(2回戦)
市和歌山
000 000 000-0
011 003 01×-6
田辺
〔市〕丹羽、土井、上野―川邉、麹家〔田〕寺西―前田(二)山本陣2(田)
田辺は2、3回に犠飛でそれぞれ得点し、序盤から試合を優位に進めた。6回は山本結の適時打、山本陣の犠飛、前田の適時打とつながった。先発の寺西は、終盤まで140キロ台の球速が衰えず、相手の打線を6安打に抑えた。守備陣は堅実なプレーを随所で見せ、無失策で試合を終えた。
「夏で決着」有言実行
今大会で初戦屈指の好カードは、田辺の完勝と言える内容だった。相手は、昨秋にコールド勝ちしたものの、今春はタイブレークの末に敗れた昨年大会の王者・市和歌山。大会前に「夏で決着をつける」と話していた田辺の山本結翔主将(3年)は、試合後に「皆が自分らしいプレーをしてくれた。勝利という形で決着をつけられて良かった」と振り返った。
先制点となる犠飛を放った田辺の小川飛翔外野手(3年)は「勢いに乗っていけるような勝利。チャンスをつくったり広げたりするなど、次戦でも場面に応じてできることをやりたい」と話した。
●第1試合(2回戦)
有田中央・貴志川・串本古座(連合)
100 000 0 -1
310 120 1× -8
耐久
(7回コールド)
〔連〕矢舩、田畑―柳下〔耐〕冷水―川合(三)澤(耐)(二)赤山、岡川(耐)、田畑(連)
連合は1回、相手守備の乱れを見逃さずに先制したが、今春に甲子園の舞台を経験した耐久の投手、冷水を攻略できなかった。串本古座で唯一の3年生田畑は2番手でマウンドに上がったほか、2安打を放ち、存在感を示した。
●第2試合(2回戦)
新宮・新翔
201 241 000-10
010 011 110-5
向陽
〔新〕築紫、坂地―引地〔向〕吉原、喜多、廣田、山本―根來(三)坂地(新)、吉原(向)(二)築紫、西内、引地2(新)、立尾2(向)
両チームで計27安打が生まれた打撃戦を新宮・新翔が制した。部員数不足に伴う連合チームの和歌山大会での勝利は初めて。2026年度の統合が決まっている両校にとって、記念すべき1勝になった。
【14日】
●第1試合(2回戦)
田辺工業
010 120 000 2-6
002 000 011 0-4
神島
(延長10回タイブレーク)
〔田〕畑野、金子―樫本〔神〕坂本大、鈴木―山﨑(三)今井(神)(二)樫本、佐藤(田)
近隣校の対決は、今大会初の延長戦の末、田辺工業に軍配が上がった。
神島は3―4で迎えた9回、連続四球で1死満塁の好機をつくり、今井の犠飛で同点に追いついた。
田辺工業は10回、1死満塁で金子が内野安打を放って三塁走者の佐藤が生還。神島の守備の乱れで二塁走者の古久保も得点した。
◇
田辺工業の金子空斗投手(3年)は9回のピンチで登板して抑えた後、決勝点を放った。「マウンドに上がった時は緊張もあったが、1失点は仕方ないと思って割り切った」。ヘッドスライディングを見せた内野安打の場面は「絶対にセーフになるという気持ちだった」と振り返った。
神島の井平章斗主将(3年)は「チームはいつも以上にがむしゃらにボールを追いかけることができたが、悔しい結果に終わった。後輩には自分たちの分まで勝ってほしい」と話した。
●第2試合(2回戦)
南部龍神
000 00 -0
131 32×-10
和歌山東
(5回コールド)
〔南〕西川―増田〔和〕前芝―辻奨(三)谷村2、白木(和)
和歌山東がシード校の強さを見せた。南部龍神は地域住民らの声援を受けて懸命にプレーしたが、散発の3安打で、相手投手を攻略できなかった。
南部龍神の末吉塁主将(3年)は「燃焼しきれなかったという思いはあるが、やりきったという気持ちもある」と語り、「後輩たちには、野球を楽しむことを忘れないでほしい」と笑顔でエールを送った。
●第3試合(2回戦)
県和歌山3―2橋本
【13日】
●第1試合(1回戦)
初芝橋本10―3慶風
(7回コールド)
●第2試合(1回戦)
日高5―1粉河
●17日の試合
▽2回戦
午前9時
近大新宮―箕島
午前11時半
和歌山高専―南部
【15日】
●第3試合(2回戦)
市和歌山
000 000 000-0
011 003 01×-6
田辺
〔市〕丹羽、土井、上野―川邉、麹家〔田〕寺西―前田(二)山本陣2(田)
田辺は2、3回に犠飛でそれぞれ得点し、序盤から試合を優位に進めた。6回は山本結の適時打、山本陣の犠飛、前田の適時打とつながった。先発の寺西は、終盤まで140キロ台の球速が衰えず、相手の打線を6安打に抑えた。守備陣は堅実なプレーを随所で見せ、無失策で試合を終えた。
「夏で決着」有言実行
今大会で初戦屈指の好カードは、田辺の完勝と言える内容だった。相手は、昨秋にコールド勝ちしたものの、今春はタイブレークの末に敗れた昨年大会の王者・市和歌山。大会前に「夏で決着をつける」と話していた田辺の山本結翔主将(3年)は、試合後に「皆が自分らしいプレーをしてくれた。勝利という形で決着をつけられて良かった」と振り返った。
先制点となる犠飛を放った田辺の小川飛翔外野手(3年)は「勢いに乗っていけるような勝利。チャンスをつくったり広げたりするなど、次戦でも場面に応じてできることをやりたい」と話した。
●第1試合(2回戦)
有田中央・貴志川・串本古座(連合)
100 000 0 -1
310 120 1× -8
耐久
(7回コールド)
〔連〕矢舩、田畑―柳下〔耐〕冷水―川合(三)澤(耐)(二)赤山、岡川(耐)、田畑(連)
連合は1回、相手守備の乱れを見逃さずに先制したが、今春に甲子園の舞台を経験した耐久の投手、冷水を攻略できなかった。串本古座で唯一の3年生田畑は2番手でマウンドに上がったほか、2安打を放ち、存在感を示した。
●第2試合(2回戦)
新宮・新翔
201 241 000-10
010 011 110-5
向陽
〔新〕築紫、坂地―引地〔向〕吉原、喜多、廣田、山本―根來(三)坂地(新)、吉原(向)(二)築紫、西内、引地2(新)、立尾2(向)
両チームで計27安打が生まれた打撃戦を新宮・新翔が制した。部員数不足に伴う連合チームの和歌山大会での勝利は初めて。2026年度の統合が決まっている両校にとって、記念すべき1勝になった。
【14日】
●第1試合(2回戦)
田辺工業
010 120 000 2-6
002 000 011 0-4
神島
(延長10回タイブレーク)
〔田〕畑野、金子―樫本〔神〕坂本大、鈴木―山﨑(三)今井(神)(二)樫本、佐藤(田)
近隣校の対決は、今大会初の延長戦の末、田辺工業に軍配が上がった。
神島は3―4で迎えた9回、連続四球で1死満塁の好機をつくり、今井の犠飛で同点に追いついた。
田辺工業は10回、1死満塁で金子が内野安打を放って三塁走者の佐藤が生還。神島の守備の乱れで二塁走者の古久保も得点した。
◇
田辺工業の金子空斗投手(3年)は9回のピンチで登板して抑えた後、決勝点を放った。「マウンドに上がった時は緊張もあったが、1失点は仕方ないと思って割り切った」。ヘッドスライディングを見せた内野安打の場面は「絶対にセーフになるという気持ちだった」と振り返った。
神島の井平章斗主将(3年)は「チームはいつも以上にがむしゃらにボールを追いかけることができたが、悔しい結果に終わった。後輩には自分たちの分まで勝ってほしい」と話した。
●第2試合(2回戦)
南部龍神
000 00 -0
131 32×-10
和歌山東
(5回コールド)
〔南〕西川―増田〔和〕前芝―辻奨(三)谷村2、白木(和)
和歌山東がシード校の強さを見せた。南部龍神は地域住民らの声援を受けて懸命にプレーしたが、散発の3安打で、相手投手を攻略できなかった。
南部龍神の末吉塁主将(3年)は「燃焼しきれなかったという思いはあるが、やりきったという気持ちもある」と語り、「後輩たちには、野球を楽しむことを忘れないでほしい」と笑顔でエールを送った。
●第3試合(2回戦)
県和歌山3―2橋本
【13日】
●第1試合(1回戦)
初芝橋本10―3慶風
(7回コールド)
●第2試合(1回戦)
日高5―1粉河
●17日の試合
▽2回戦
午前9時
近大新宮―箕島
午前11時半
和歌山高専―南部