和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

照葉樹の森に戻そう 田辺市中辺路で500本植樹

照葉樹の苗木を植えるJA紀南の職員やいちいがしの会会員ら(和歌山県田辺市中辺路町小松原で)
照葉樹の苗木を植えるJA紀南の職員やいちいがしの会会員ら(和歌山県田辺市中辺路町小松原で)
 JA紀南は、和歌山県田辺市中辺路町小松原の山林で第11回「照葉樹の森づくり運動」を開いた。熊野の森の復活を目指す「熊野の森ネットワーク・いちいがしの会」の協力を得ての活動で、JA職員やいちいがしの会会員ら53人が参加し、照葉樹の苗木約500本を植えた。

 植林地を照葉樹の森に戻そうと、2008年から毎年、小松原地区が所有する山林で続けている。活動費としてAコープで販売するレジ袋の売り上げの一部を充てている。

 この日、参加者は、山林の斜面にくわを使って穴を掘り、イチイガシやウバメガシなどのカシ類の苗木を植えた。その後、シカによる食害を防ぐため、一本ずつ筒をかぶせた。

 植樹は今後も続ける計画で、JA紀南ふれあい課は「場所を変えながら地道に一歩一歩進めたい。環境に対する意識も高めることができればと思う」と話した。