和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年07月01日(月)

温室栽培の誘引ひも向け生分解性ポリマー

温室栽培の誘引ひも向け生分解性ポリマー

工業用堆肥化可能(生分解性)なecovio® T 2206は、温室で果物や野菜を育てる際の誘引ひもに最適な素材
生分解性のecovio®は、使用後の誘引ひもを有機リサイクルで処理可能に



BASF (本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)は、持続可能な食料生産のための製品を拡充し、生分解性ポリマー「ecovio®」を、商業用温室で一年草の果物や野菜を栽培するための黒い誘引ひもの製造にも使用できるようにしました。

ecovio® T 2206はEN13432に基づき、工業用堆肥化可能(生分解性)であることが認証されています。これにより、ひもを収穫後の植物の残渣(ざんさ)と共に収集し、地域の規制に応じて工業用堆肥施設で生分解処理することが可能です。このような処理方法により、有機廃棄物中に混入して残り続けるマイクロプラスチックを削減できることに加えて、より多くの有機廃棄物を堆肥に変えて有効活用することができます。ecovio®は、有機リサイクルを促進し、循環型経済を実現します。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2738/90633/600_433_20240627084304667ca78813561.jpg

温室栽培の誘引ひも向け生分解性ポリマー


ecovio® T 2206で作られたひもは、ヨーロッパ、南アメリカ、アジア、カナダなどのさまざまな気候の温室で、トマトやキュウリなどのつる性植物を上方に成長させるのに役立ちます。テストでは、作物サイクルの終わりまでひもの優れた性能が確認されています。収穫後、農家はひもを植物から切り離す労力をかけずに、簡単に収集して堆肥化することができます。生分解性のひもは、農家だけでなく製造業者にも利益をもたらします。ecovio® T 2206は、標準的なポリプロピレン(PP)機械でひもを製造することができます。


他にもある農業用途向けBASFの生分解性ポリマー

BASFの持続可能な農業および食品生産向け生分解性ポリマーのポートフォリオには、認証済みの土壌生分解性グレードのecovio® M 2351(EN 17033準拠)も含まれます。これは、農業や園芸で収量を増やし、収穫を早め、水と除草剤を節約するためのマルチフィルム用に特別に開発されています。ecovio® M 2351で作られたマルチフィルムは、土壌中の自然に存在する微生物(バクテリアや菌類)によって完全に生物分解されます。農家は収穫後に、ecovio® M 2351で作られたマルチフィルムを地面に漉き込むだけで土に戻すことができます。これにより、時間と費用を節約し、従来の非生分解性ポリエチレン(PE)で作られたマルチフィルムを使用した場合に発生する農業土壌中の残留マイクロプラスチックを削減することができます。

BASFの生分解性ポリマーは有機リサイクルを可能に

BASFの生分解性ポリマーecovio®は、EN13432などの規格に基づき、堆肥化可能であることが認証されています。これは、BASFのPBAT ecoflex®と再生可能な原材料とのブレンドによるコンパウンド品です。ecovio®の代表的な用途は、有機廃棄物袋、ラップフィルム、果物や野菜の袋、農業用マルチフィルム、食品包装などです。食品の生産、包装、保存期間、および食品廃棄物の収集におけるecovio®の優れた点が、研究で明らかにされています。これらの利点は、工業用堆肥、家庭用堆肥、農業用土壌での生分解性が認証されていることに基づいています。食品廃棄物が削減され、より多くの堆肥によって栄養分が土壌に還元され、農業土壌中の残留マイクロプラスチックの蓄積を回避することが可能です。これにより、有機リサイクルを通じた循環型経済に貢献します。
詳しい情報は、https://www.ecovio.basf.com/
https://www.biopolymers.basf.com
をご覧ください。

※この資料はBASF本社(ドイツ)が2024年4月26日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

■BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部について
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、プラスチックに求められる持続可能性への変革の最前線にいます。BASFの製品は、トランスポーテーション、消費財、インダストリアルアプリケーション、建築・建設という4つの主要産業分野にイノベーションをもたらすため、世界中のお客様と共同で開発をすすめています。私たちの研究開発は、プラスチックに関するすべての工程(プラスチックジャーニー)であるMAKE(製造)、USE(使用)、RECYCLE(リサイクル)に焦点を当てています。製造段階では、製品の設計から原材料の選択、製造工程に至るまで、プラスチックの製造方法を改善します。使用段階では、軽量性、堅牢性、耐熱性といったプラスチックの強みを強化します。製品のライフサイクルの終段には、循環型経済を実現するためにどのようにプラスチックジャーニーを終了させるかを検討する「リサイクル」段階があります。2023年、パフォーマンスマテリアルズ部門の世界売上高は72億ユーロを達成しました。詳しい情報は、https://www.performance-materials.basf.com
をご覧ください。

■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com
をご覧ください。


本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン株式会社
広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL:03-6427-1627
basf@kartz.co.jp


プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/90633
提供: