和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月30日(水)

心安らぐピンク色の花 大賀ハス咲く、和歌山県上富田町

咲き始めた大賀ハスの花(17日、和歌山県上富田町岡で)
咲き始めた大賀ハスの花(17日、和歌山県上富田町岡で)
 和歌山県上富田町岡の田中神社近くにあるハス田で、大賀ハスの花が咲き始めた。世話をするグループによると、7月中旬ごろまで見ることができるのではないかという。

 大賀ハスは、1951年に植物学者の故大賀一郎博士が、千葉市の約2千年前の泥岩層から実を発掘し、開花させるのに成功した。「古代ハス」とも呼ばれる。分根され、各地に広がっている。

 上富田町では88年から栽培が始まった。世話をしている「大賀ハスを守る会」(樫山嘉郎会長)によると、今年は15日ごろから咲き始めた。ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の被害に遭った所もある一方で、一昨年に土を耕した場所では今年、つぼみをたくさんつけているという。

 会は「メンバーが高齢化し、少なくなっているが、楽しみにしてくれている皆さんに応えられるよう努力したい。ハスは平和の象徴ともいわれるので、見て、心安らいでいただけたらうれしい」と話している。

■俳句や写真募集

 大賀ハスを守る会は22日~7月31日、大賀ハスに関連する俳句や写真を募集する。

 俳句は1人3句まで。ハス田に設置している俳句箱で受け付ける。特選3句、入選10句を選び、記念品を贈る。

 写真は2Lサイズ(組み写真は不可)。応募は1人3点まで。ハス田に置いている応募票に必要事項を記入し、作品裏面に貼って守る会事務局の町振興課に提出すればよい。特選1人、準特選2人、入選5人に記念品を贈る。

 問い合わせは、町振興課(0739・34・2370)へ。