和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年07月01日(月)

のり面崩壊で通行止め 国道424号、有田川町修理川

 有田川町修理川の国道424号でのり面が崩壊し、通行止めになっている。田辺市龍神村と有田地域を結ぶ道路で、通勤や生活への影響も懸念される。

 県道路保全課によると6日午前、のり面が約30メートルにわたって崩壊、片側1車線の上下が土砂でふさがれた。同日午前10時から付近の約680メートルの区間で全面通行止めとなった。復旧のめどは立っていないという。

 日高川町や田辺市龍神村方面からの迂回(うかい)路として県は、日高川町皆瀬の美山郵便局付近から県道御坊美山線を経由して日高川町平川で県道広川川辺線を通るルートや、県道御坊美山線を経由し国道42号を通るルートなどの利用を呼びかけている。

 普段は通行止め区間を通勤で利用していた有田川町在住の県職員によると迂回路を通った感想として「普段よりも結構時間がかかる」と話している。

■岩盤が劣化/長年の風雨で


 県は7日、専門家による調査結果について、長年の風雨による風化で岩盤が劣化したことなどがのり面崩壊に影響していると発表。調査では、通行止めの解消に、仮設の防護柵の必要性が指摘されているため、通行止め解除に時間がかかることも考えられるという。