和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

【動画】アマツバメ数百羽の群れ飛来 和歌山・紀南地方の繁殖地

沖ノ黒島の上空を飛び交うアマツバメの群れ(和歌山県すさみ町見老津で)
沖ノ黒島の上空を飛び交うアマツバメの群れ(和歌山県すさみ町見老津で)
 飛ぶことに特化したアマツバメが繁殖のため、和歌山県紀南地方に飛来している。県内有数の繁殖地であるすさみ町見老津の沖ノ黒島では、数百羽が飛び交っている。

 夏鳥としてオセアニア方面から飛来する。全長約20センチ。羽は細長く、広げると40センチを超える。体は黒褐色だが喉と腰の辺りが白い。

 沖ノ黒島には大きな洞窟があり、その壁面で子育てをする。6月中旬ごろからひなが飛び始め、鳴き合ったり、親がひなを挟んで平行飛行したり、空中給餌したりする姿が見られる。

 繁殖期以外は空中で過ごすため、寝るのも交尾するのも飛びながら行う。平らな地面に降りてしまうと、歩くことも飛び上がることもできない。