障害者施設で虐待 和歌山・利用者の目や口にテープ
和歌山県上富田町岩田の障害者支援施設「南紀あけぼの園」で、30代の女性職員が、利用者の目や口を養生テープでふさぐなどの虐待をしていたことが分かった。施設を運営する社会福祉法人和歌山県福祉事業団(本部・上富田町)が9日に会見を開き、日置美次理事長や中井史朗園長らが謝罪し、説明した。10日には、県が施設の監査に入った。
法人や施設によると、施設は成人の主に知的障害者を受け入れる施設で、虐待をしていた女性は支援員。今年1月1日の夜、入所者1人が居室で大きな声を出し続けていたとして、女性職員がその利用者の目や口を養生テープでふさいだという。
その様子をスマートフォンで撮影し、画像を同僚の職員に送った。当時、目撃していた職員が1人おり、やめた方がよいと声をかけたが、強く止めることはしなかったという。
目撃した職員から話を聞いた職員らが2月27日に園長に報告して発覚した。法人や施設は職員の聞き取り調査や家族への説明、謝罪をし、虐待防止委員会を開き、会見に至った。
全職員への聞き取りの結果、同施設では、同じ加害女性による利用者への身体的な虐待が複数あることが判明した。現時点で8人に対しての虐待が認定されているという。
その他にあったとされる虐待は、尻もちをつくほどの力で胸をついたり、顔や頭を平手でたたいたり、蹴ったりなど。
加害女性は「虐待事案だと分かっていた。今は悪いことだと思っている」と話したという。3月から自宅待機となり、今月10日付で懲戒解雇の処分を受けた。報告義務を怠った職員、園長と副園長を減給処分とした。
法人は、虐待判明まで相当な日数がたっていることや1人が複数の利用者に虐待を繰り返していたこと、目撃した職員が複数いたが上司などに報告をしなかったなど、組織としての対応に問題があったことを重く受け止めるとし、再発防止に取り組む考えを示した。
日置理事長は「被害に遭われた利用者さまやご家族の方に心より深くおわび申し上げます。県の監査や外部有識者による検証を踏まえ、信頼回復に努めたい」と謝罪した。
法人や施設によると、施設は成人の主に知的障害者を受け入れる施設で、虐待をしていた女性は支援員。今年1月1日の夜、入所者1人が居室で大きな声を出し続けていたとして、女性職員がその利用者の目や口を養生テープでふさいだという。
その様子をスマートフォンで撮影し、画像を同僚の職員に送った。当時、目撃していた職員が1人おり、やめた方がよいと声をかけたが、強く止めることはしなかったという。
目撃した職員から話を聞いた職員らが2月27日に園長に報告して発覚した。法人や施設は職員の聞き取り調査や家族への説明、謝罪をし、虐待防止委員会を開き、会見に至った。
全職員への聞き取りの結果、同施設では、同じ加害女性による利用者への身体的な虐待が複数あることが判明した。現時点で8人に対しての虐待が認定されているという。
その他にあったとされる虐待は、尻もちをつくほどの力で胸をついたり、顔や頭を平手でたたいたり、蹴ったりなど。
加害女性は「虐待事案だと分かっていた。今は悪いことだと思っている」と話したという。3月から自宅待機となり、今月10日付で懲戒解雇の処分を受けた。報告義務を怠った職員、園長と副園長を減給処分とした。
法人は、虐待判明まで相当な日数がたっていることや1人が複数の利用者に虐待を繰り返していたこと、目撃した職員が複数いたが上司などに報告をしなかったなど、組織としての対応に問題があったことを重く受け止めるとし、再発防止に取り組む考えを示した。
日置理事長は「被害に遭われた利用者さまやご家族の方に心より深くおわび申し上げます。県の監査や外部有識者による検証を踏まえ、信頼回復に努めたい」と謝罪した。