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2025年01月14日(火)

7月から宿泊休止 白浜 リヴァージュ・スパ 温泉は継続

志原海岸の前にあるリヴァージュ・スパひきがわ(白浜町日置で)
志原海岸の前にあるリヴァージュ・スパひきがわ(白浜町日置で)
 白浜町日置にある温泉宿泊施設「リヴァージュ・スパひきがわ」が7月1日から、宿泊部門を休止する。経営難と人手不足が理由。日帰り温泉「渚の湯」の営業は続ける。

 施設は町の指定管理制度で、全国各地の保養所などを管理運営しているメルコリゾートサービス(東京都)が2006年7月から運営している。

 近年、宿泊者が減少し、経営が厳しくなっていたことから、宿泊部門を休止したいと町に申し入れがあり、承諾したという。指定管理期間は26年3月末まで。

 町によると、宿泊者は13年度には1万4111人あったが、その後、徐々に減少。コロナ禍の21年度には4844人にまで減少した。22年度は8523人にまで回復していたが、経営は依然として厳しかった。従業員を募集しても集まらず、人手不足が続いていたという。

 国道42号沿いにある施設は、04年5月の開業。鉄筋コンクリート3階建てで、部屋は20室ある。各部屋の窓からは、南紀熊野ジオパークの見どころとなっている志原海岸が見える。近くには道の駅「志原海岸」やドラッグストアがある。