【動画】照ノ富士が土俵入り奉納 「復活の横綱」、よみがえりの地和歌山・熊野本宮大社で
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で24日、大相撲の横綱・照ノ富士(32)=伊勢ケ浜部屋=の奉納土俵入りがあった。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年の記念行事として、本宮大社が伊勢ケ浜部屋の協力で開催。1月の初場所で連続休場から復活優勝を果たした横綱が、「よみがえり・再生の地」とされる本宮大社の本殿前で力強い土俵入りを披露した。
本宮大社で横綱の奉納土俵入りが行われるのは今回が初めて。伊勢ケ浜部屋の和歌山後援会長を長年務めている印南町出身の硲敏明さん(74)=東京都=が以前から本宮大社を参拝し、部屋も含めて交流を重ねてきた縁で実現。土俵入りには大地の邪気をはらい鎮め、正気を招くという意味があり、世界遺産登録20周年の節目に、能登半島地震の犠牲者の鎮魂や国土の安泰、世界平和への願いを込めて開くことになった。
この日は本殿前に特設の土俵を造ったり、神門内に入れなかった人のために境内にモニターを置いたりして開催し、約600人が来場。午前10時から奉納奉告祭を執り行った後、熱海富士(21)の髪結いや寄せ太鼓の実演に続き、午前11時から照ノ富士が土俵入りを奉納した。
照ノ富士は四股の後にせり上がる際、両腕を左右に大きく広げる「不知火型」を力強く披露。整理券を手に入れるために午前6時半から並んだという本宮町大居の中本里子さん(55)は「すごく迫力があって良かった」と笑顔を見せた。
照ノ富士は「よみがえりの地である熊野本宮大社で、土俵入りができて本当にうれしく思う。これを機に大阪場所で成果が出せれば」と話し、九鬼宮司(67)は「復活優勝された照ノ富士は『よみがえり再生の地・熊野』を体現した横綱だと感じている。春の例大祭に向けて力を頂いた」と喜んでいた。
■横綱照ノ富士 モンゴル・ウランバートル出身。両膝のけがや内臓疾患の影響で大関から序二段まで番付を落としたものの、その後、再起。2021年の名古屋場所後に第73代横綱に昇進した。昨年は夏場所で優勝した後、けがの影響で休場が続いたが、今年初場所で9度目の優勝を果たした。
本宮大社で横綱の奉納土俵入りが行われるのは今回が初めて。伊勢ケ浜部屋の和歌山後援会長を長年務めている印南町出身の硲敏明さん(74)=東京都=が以前から本宮大社を参拝し、部屋も含めて交流を重ねてきた縁で実現。土俵入りには大地の邪気をはらい鎮め、正気を招くという意味があり、世界遺産登録20周年の節目に、能登半島地震の犠牲者の鎮魂や国土の安泰、世界平和への願いを込めて開くことになった。
この日は本殿前に特設の土俵を造ったり、神門内に入れなかった人のために境内にモニターを置いたりして開催し、約600人が来場。午前10時から奉納奉告祭を執り行った後、熱海富士(21)の髪結いや寄せ太鼓の実演に続き、午前11時から照ノ富士が土俵入りを奉納した。
照ノ富士は四股の後にせり上がる際、両腕を左右に大きく広げる「不知火型」を力強く披露。整理券を手に入れるために午前6時半から並んだという本宮町大居の中本里子さん(55)は「すごく迫力があって良かった」と笑顔を見せた。
照ノ富士は「よみがえりの地である熊野本宮大社で、土俵入りができて本当にうれしく思う。これを機に大阪場所で成果が出せれば」と話し、九鬼宮司(67)は「復活優勝された照ノ富士は『よみがえり再生の地・熊野』を体現した横綱だと感じている。春の例大祭に向けて力を頂いた」と喜んでいた。
■横綱照ノ富士 モンゴル・ウランバートル出身。両膝のけがや内臓疾患の影響で大関から序二段まで番付を落としたものの、その後、再起。2021年の名古屋場所後に第73代横綱に昇進した。昨年は夏場所で優勝した後、けがの影響で休場が続いたが、今年初場所で9度目の優勝を果たした。