和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

漁師町でやってみたいをやってみる! 高校生が代表のNGO、和歌山・すさみで学生の挑戦拠点づくり

水産業の現場に触れる学生たち(和歌山県すさみ町で)
水産業の現場に触れる学生たち(和歌山県すさみ町で)
 高校生が代表を務めるNGO「うおゑん」(京都市)が、和歌山県すさみ町で漁師町の課題解決に挑む。全国から集まる中高大学生メンバーが活動する拠点づくりを計画している。23~25日に漁業の現場を体験したり、集まった学生同士が交流したりするプロジェクトを実施して、第一歩を踏み出す。

 「うおゑん」が目指すのは「魚、人、環境、社会」の四方よしの未来。代表で京都市の高校3年生大久保碧さんが、漁師町を巡る旅ですさみ町を訪れた際に、衰退する水産業に危機感を抱き、設立した。

 23日から2泊3日のプロジェクトには、東北から九州までの中高大学生約10人が集う。最年少は中学2年生。漁師からウツボやイセエビの漁を学んだり、バーベキューなどでの交流を計画している。

 NGOでは「学校でも家でもない、第三の拠点を漁師町につくりたい。すぐに地域の課題解決とはいかなくても、まず誰か一人の課題を解決する。そんなプロジェクトにしたい」と話している。

■CFで活動資金募る

 NGO「うおゑん」は、クラウドファンディング(CF)を通じ、活動の支援を呼びかけている。支援は3千円からで、オンラインでの漁業体験や学生と一緒にプログラムに参加するなどの返礼品がある。

 寄付はCFサイト「For Good(フォーグッド)」で2月末まで受け付けている。