和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

全長1・6メートルの護衛艦 1年かけ「みょうこう」の模型作る、和歌山・田辺工業高

機械科3年生が制作した「みょうこう」(和歌山県田辺市あけぼので)
機械科3年生が制作した「みょうこう」(和歌山県田辺市あけぼので)
 和歌山県田辺市あけぼのの田辺工業高校機械科の3年生5人が海上自衛隊の護衛艦「みょうこう」の模型を制作した。こつこつと作業を積み重ね、約1年かけて作った力作という。

 「みょうこう」は海上自衛隊のイージス艦で、大きさは161メートル×21メートル。

 模型は100分の1のサイズで制作し、重さは本体のみでおよそ50キロ。課題研究の授業で池田百花さん、大坂希さん、高垣天誠さん、泉皇成さん、佐向大地さんの5人が作った。

 大坂さんは「紙を切り出す作業や鉄板に転写する作業に時間がかかり大変だった」と言う。やり直したものも合わせると500パーツ以上を作った。また、メンバーの進学・就職活動の時期も重なり、活動できなかった期間があり「想像以上にさびが付き、手作業で一つずつさびを取った」と大変さを振り返った。

 1月に箕島高校(有田市)であった県工業部会研究発表大会の研究部門で「みょうこう」の制作について発表。1、2位には届かず佳良賞だった。発表した池田さんは「発表まで数十回練習を繰り返したが、本番は早口になってしまった。結果は悔しいが、作品作りはやり切った。工業高校でしかできない経験ができてよかった」と笑顔を見せた。

 また、大会の作文部門には電気電子科3年生の奥村真暉さんが出場し、同じく佳良賞だった。