和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月10日(木)

子どもたちに野球の楽しさ伝える センバツ出場の田辺高、和歌山

野球で交流を深める田辺高校野球部員と子どもら(和歌山県田辺市学園の田辺高校で)
野球で交流を深める田辺高校野球部員と子どもら(和歌山県田辺市学園の田辺高校で)
 3月18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第96回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場が決まった田辺高校野球部が28日、和歌山県田辺市学園の同校グラウンドで未就学児や未経験者を対象にした体験交流会を開き、部員が3~9歳の約40人に野球の楽しさを伝えた。


 地域の野球人口の減少に歯止めをかけようと、紀南6高校(神島、熊野、田辺、田辺工業、南部、南部龍神)の硬式野球部が協力して「ちびっこ野球チャレンジ」として各校で開いている。21世紀枠の選考ではこうした地域での活動も評価された。

 田辺高では、学童野球クラブに所属していない小学生や未就学児、その保護者らが参加した。子どもらは、スポンジ製のボールを的に当てるゲームや、ボールを三角コーンの上に置いて打つ「ティーボール」などを楽しみ、野球部員たちがサポートした。

 田辺の田中格監督は「高校まで頑張って野球を続けてな。甲子園で頑張ってきます」と呼びかけた。

 白浜町西富田小学校3年の舟井悠人君(9)は「お兄さんたちが優しく、分かりやすく教えてくれた。また野球をやってみたいと思った」と話した。